2018年1月10日

【イギリス最古のレトリバー】カーリーコーテッド・レトリーバーの魅力から歴史まで

レトリーバー犬種の中でも、最も古い犬種と言われているのが、カーリーコーテッド・レトリーバーです。

独特の巻き毛が特徴的なイギリス原産の狩猟犬であるこの犬の魅力や歴史などをご紹介します。

カーリーコーテッド・レトリーバーの歴史やルーツ

カーリーコーテッド・レトリーバーがベンチの上で伏せている様子 カーリーコーテッド・レトリーバーが最も古いレトリーバー種と言われていますが、その現存する最も古い記録は1803年のものです。

それ以前の記録はありませんが、猟師たちの言い伝えとして、17、18世紀にはすでに存在したと考えられています。

独特の巻毛は作出されたものではなく、猟の時に植物から身を守り、冬の防寒のために自然に発達したと考えられています。

19世紀になるとラブラドール・レトリーバーと交配され、鳥猟犬として活躍するようになり、その一方でプードルと交配が進められることで、巻毛が協調され、水猟犬としての能力も身につきました。

初期の頃は、その狩猟能力の高さと性格の良さからハンター達の伴侶犬として人気がありましたが、その優雅な容姿と、他のレトリーバーに通じる人への愛情深さから、家庭犬としても人気が高まっていきました。

その後、第一次世界大戦・第二次世界大戦の影響で一時は絶滅寸前までに追い込まれてしまったもの、原産国のイギリスで犬種の再生が行われ、現在もその愛らしい姿で人気を集めています。

カーリーコーテッド・レトリーバーの特徴

カーリーコーテッド・レトリーバーが海で遊んでいる様子 カーリーコーテッド・レトリーバーは他のレトリーバー種と同様、大型犬に分類されます。

すらりとして気品のある体型は、適度に筋肉質で、小さい垂れ耳とまっすぐな尻尾を持っています。

この犬種の最大の特徴はやはりくるくる巻いた被毛です。

ぎっしり生えているように見えますが、アンダーコートのみのシングルコートで、カラーはブラックもしくはレバーの単色のみが認められています。


カーリーコーテッド・レトリーバーの性格やしつけ

カーリーコーテッド・レトリーバーが浅瀬にたっている様子 カーリーコーテッド・レトリーバーの性格や、しつけのポイントについてご紹介します。

カーリーコーテッド・レトリーバーの性格

カーリーコーテッド・レトリーバーはイギリスの犬種のスタンダードでも「知性を感じさせる」と特筆されるほど、賢く知的な犬種です。

飼い主に常に忠実で愛情深く献身的で、時に身を呈して家族を守るような一面も持ち合わせた素晴らしい犬です。

基本的に多頭飼いや小さな子供に優しくできる犬種なので、犬の中でも優等生と言えます。

カーリーコーテッド・レトリーバーのしつけ

カーリーコーテッド・レトリーバーは知性に溢れて賢いため、しつけが入りやすい犬種です。

何かを教えるときは、力で抑えるのではなく、一緒にやり遂げるようなイメージを持って信頼関係を築くように心がけましょう。

飼い主のしてほしいことを察するようなところがあるので、信頼関係を築けたあとは、自発的に判断して飼い主が喜ぶようなことをしてくれることもあります。

カーリーコーテッド・レトリーバーを飼うには

カーリーコーテッド・レトリーバーが花の近くに立っている様子 1日に必要な運動量が多い大型犬なので、1回1時間程度のお散歩を1日2回は行うようにしましょう。

水猟犬としても活躍していたことから、泳ぎも非常に得意なので、海や川などに連れていって一緒に水遊びしてあげるのもいいでしょう。

被毛の手入れは見た目ほど難しくはなく、シングルコートなので1週間に2回程度コーミングすれば十分です。換毛期には念入りにブラッシングするようにしましょう。

まとめ

カーリーコーテッド・レトリーバーの四匹の子犬が箱の中に入っている様子 日本でも人気の高いレトリーバー種の中でも、最も古い犬種であるカーリーコーテッド・レトリーバーについてご紹介しました。

まだまだ日本での知名度が低い犬種ですが、その優雅な被毛とレトリーバー種特有の優しい性格なので、いつ人気が出てもおかしくない犬種です。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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