2018年1月24日

チベタン・テリアの性格は?歴史や特徴を解説

チベタン・テリアは、チベット原産の歴史の長い犬種で、名前に「テリア」と付いていますが、テリア種ではありません。

ここではチベタン・テリアの魅力から歴史までご紹介します。

チベタン・テリアの歴史

チベタン・テリアの歴史を感じさせる風貌 チベタン・テリアはチベットを故郷とする犬種で、紀元前から存在したといわれています。

もともとラマ教の寺院で神聖な犬として飼われており、チベタン・テリアが逃げると幸せも逃げていくと考えられていたそうです。

そして、その後チベタン・テリアは遊牧民に寄贈されます。

これは、神の使いであるチベタン・テリアを寄贈することで遊牧民に幸せを分け与えることが目的だったと考えられています。

遊牧民のもとでは、チベタン・テリアは牧畜犬として人間に飼われていました。

羊やヤクなどの家畜を移動させる役割を担っていたそうです。また、場合によっては番犬や狩猟犬としても活躍しました。

現在は主にショードッグや家庭犬として飼われています。なお、名前にテリアがついているのはテリア種とサイズが同じであることが理由だったと言われています。

チベタン・テリアの特徴

チベタン・テリアが横を向いている様子 チベタン・テリアは体高38㎝前後、体重11㎏前後で、スクエアな体型をしています。

可愛らしい見た目ですが身体は頑丈で、サイズのわりに体力があります。

身体全体を覆う長毛が特徴的で、頭部の飾り毛によってエレガントな雰囲気があります。

毛色はホワイトをはじめとしてゴールデン、クリーム、スモーク、グレー、ブラック、パーティーカラー、トライカラーなどがあり、チョコレートやレバーは認められていません。

性格や優しく陽気で、飼い主のことが大好きな犬種で、子どもとも仲良くできる犬種なので、小さな子どもがいる家庭でも飼いやすい犬種だといえます。

しかし、飼い主や家族に対して愛情深い一方で見知らぬ人に対しては警戒心を持ちます。

また、頑固な一面を見せることもあります。


チベタン・テリアを飼うときのポイント

チベタン・テリアが伏せている様子 チベタン・テリアはよく見かける犬種ではありませんが、日本国内でもこの犬種の繁殖を行っているブリーダーは存在するので手に入れることは十分に可能です。

ここでは、チベタン・テリアを飼うときのポイントをご紹介します。

運動

身体が小さいわりに運動量が多く、活発で走り回ることが大好きです。

毎日30分前後を目安に散歩を行い、ボール遊びなども取り入れましょう。

アジリティーなどのドッグスポーツもおすすめです。好奇心旺盛なので、喜んでチャレンジします。

被毛のケア

ブラッシングとコーミングは週に2回ほどのペースで行ってください。

また、チベタン・テリアの毛は伸び続けるので定期的なトリミングが欠かせません。

伸びた毛が目に入ると結膜炎などの原因となることもあるので注意してください。

しつけ

飼い主を喜ばせるのが大好きな犬種なので、褒めることを意識してしつけを行ってください。

しつけが入りやすい犬種ではないので、根気強く行いましょう。

なお、繊細な性格なので失敗しても荒々しく叱ったりしないようにしてください。

病気

チベタン・テリアは遺伝子疾患が多い犬種です。

進行性網膜萎縮や神経セロイドリポフスチン沈着症、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全などに注意しましょう。

なお、子犬を買うときには親犬の遺伝子検査の結果を必ず確認するようにしてください。

まとめ

チベタン・テリアが芝生に立っている様子 日本ではあまり飼われていないチベタン・テリアですが、家庭犬として飼いやすい犬種だといえます。

また、上品な雰囲気のある容姿も魅力的です。

珍しい小型犬を飼いたいと考えている人は、ぜひチベタン・テリアを検討してみてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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