2018年2月11日

【ラピンコイラ】フィニッシュ・ラップフンドの魅力から歴史まで

フィニッシュ・ラップフンドはフィンランド原産の中型犬で、全身を包むふわふわの被毛が印象的です。

ジャパンケネルクラブではまだ登録されておらず、日本ではほとんど見かけないフィニッシュ・ラップフンドですが、魅力から歴史までご紹介します。

フィニッシュ・ラップフンドの歴史

芝生の上のフィニッシュ・ラップフンド フィニッシュ・ラップフンドはかなり古くから存在した犬種だと言われていて、ロシアの一部やスカンディナビア半島で半遊牧民族に長い間飼われていたと伝えられています。

牧羊犬あるいは番犬として人間に使役していたといわれています。

第二次世界大戦後には、ジステンパーが流行したことにより個体数が減少していきました。

ジステンパーとは犬ジステンパーウイルスに感染することによって発症する病気で、初期は風邪と似た症状ですが重症化すると死に至ります。

なお、ジステンパーはニホンオオカミが絶滅した原因として有名です。

個体数が減少したことに焦りを感じた北ヨーロッパの国々では犬種標準を作ろうという風潮が強まり、1944年にはFCI(国際畜犬連盟)で公認を受けました。

1年後の1945年にはフィンランドケネルクラブでも正式に犬種登録されましたが、そのときはラポニアン・ハーダーと同一犬種とされていました。

また、登録名も「ラポニアン・シェパード・ドッグ」でした。

その後も何回か犬標準が見直され、最終的にフィニッシュ・ラップフンドの名で登録されたのは1993年のことでした。

日本では珍しいフィニッシュ・ラップフンドですが、ヨーロッパの国々では牧羊犬や家庭犬として愛されています。

原産国のフィンランドでは、第6位の人気を誇っています。

フィニッシュ・ラップフンドの特徴

何かを見つめているフィニッシュ・ラップフンド 体高49㎝前後、体重20㎏前後で中型犬に分類され、屈強な身体をしています。

ロシアや北ヨーロッパの寒さから身を守るために発達した被毛は綿毛のようなアンダーコートとふさふさしたオーバーコートから成り、かなりのボリュームがあります。

それだけに寒さには強いですが、夏の暑さには弱いといえます。

毛色はすべての色が認められており、ブラックやレッド、クリーム、ブラウンなどバラエティに富んでいます。

性格は活発で、人間に対しても他の犬に対してもフレンドリーです。

飼い主に対しては強い忠誠心をもつ一方で見知らぬ人には警戒心をあらわにするので、番犬にも向いています。

また、頭がよく物覚えがいい犬種なので訓練しやすいといえるでしょう。


フィニッシュ・ラップフンドの飼い方

芝生の上のフィニッシュ・ラップフンド ここではフィニッシュ・ラップフンドを飼うときのポイントをご紹介します。

運動

かなり体力のある犬種なので、しっかり運動させてあげましょう。

のんびりとしたペースで散歩するだけでは不十分なので、長いリードを付けて運動をさせてください。

また、ドッグランなどに連れて行って自由に思い切り走らせるのもおすすめです。

被毛のケア

見た目から分かる通り、フィニッシュ・ラップフンドの被毛の手入れにはなかなかに手間がかかります。

週に2回ほどのペースでブラッシングを行いましょう。春と夏の換毛期には特に念入りにコームを通し、ムダ毛を丁寧に取り除いてください。

手入れが不十分だと皮膚病になってしまうので注意しましょう。

飼育環境

屋外飼育も可能ですが、前述したように暑さは苦手です。夏は十分に気を配ってあげるようにしてください。

散歩はできるだけ涼しい時間帯に連れていってあげましょう。

まとめ

雪の上のフィニッシュ・ラップフンド フィニッシュ・ラップフンドは日本では希少な犬種なので、手に入れるのはなかなか大変かもしれません。

しかし、とても性格がよく飼いやすい犬種です。今後ジャパンケネルクラブに登録されれば、徐々に人気が出てくるかもしれません。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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