2017年11月19日
ドッグフードの選び方で愛犬を健康で長生きに
ドッグフードといっても、数えるのが難しいほどの種類が存在します。
どのドッグフードを選べばいいか迷ってしまう飼い主の方に、ドッグフードの選び方をご紹介します。
ドッグフード選びに悩んでいる飼い主はぜひ参考にしてください。
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最適なドッグフードは1匹1匹違う理由を知る
インターネットで検索すると、様々なドッグフードのレビューを見ることができます。しかし、最適なドッグフードは1匹1匹異なるので、レビューを頼りにドッグフードを選ぶことは控えるべきでしょう。
レビューされている方の意見が違うのも、最適なドッグフードが異なるので当然の事だと言えます。
犬種やライフステージだけでなく、持病や体調、ベストな栄養バランスも異なります。また、フレーバーや食感の好みも犬によってそれぞれです。
他の方のレビューを参考にするよりも、愛犬のことをしっかりと観察して最適なドッグフードを選んであげましょう。
総合栄養食を選ぶ
ペットフード公正取引協議会が指定した栄養素を満たしているペットフードを、総合栄養食と呼びます。
これを選べば、犬が生きていくために最低限必要な栄養素をカバーすることができます。総合栄養食の物は、その旨がパッケージに記載されています。購入する前に確認してください。
一般食や副食と呼ばれているドッグフードを与える場合には、他のフードも加えて栄養素を補う必要があります。栄養管理に自信がある飼い主以外は、総合栄養食を選んだ方が無難だといえます。
サイズで選ぶ
超小型犬と小型犬、中型犬、大型犬、超大型犬では、それぞれ適切なドッグフードが違います。愛犬の身体のサイズに合ったものを選びましょう。超小型犬
超小型犬(ダックスフント、チワワ、パピヨンなど)は味に敏感で身体の大きさに対して消費カロリーが多いので、カロリー高めのドックフードから選ぶことになります。また、口が小さいので最も小さいサイズのペットフードもあります。小型犬と同じく、歯周病など口内の病気の影響も出やすいので注意が必要になります。
小型犬
小型犬(シーズー、パグ、キャバリアなど)は身体の大きさに対して消費カロリーが多いため、カロリー高めのドッグフードが合っています。また、好き嫌いがあることが多いため食いつきの良いドッグフードを選びましょう。
そして、歯周病など口内の病気の影響が出やすいのも小型犬です。歯は一生使う大切なものなので、しっかり噛み砕くことで歯磨き効果が得られるドッグフードだと安心です。
中型犬
中型犬(コーギー、柴犬、フレンチブルドッグなど)の特徴は、活発で運動神経抜群な犬種が多いということです。運動するためには筋肉の維持と体重管理が大切なので、高たんぱくで脂質が少なめのドッグフードが適切だといえます。
また、運動をすると体内で発生する活性酸素によって免疫力や抵抗力が落ちてしまいます。この点にも配慮したドッグフードを選ぶことをおすすめします。
大型犬
大型犬(ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、秋田犬など)は身体が大きく体重も重いので、どうしても心臓や関節に負担がかかります。さらに消化器も敏感で、小型犬や中型犬と同じフードを与えると下痢などの症状を起こしてしまうことがあります。
大型犬のドッグフードを選ぶときには、心臓や消化器、関節をサポートしてくれるものが望ましいでしょう。
超大型犬
超大型犬(セント・バーナード、ニューファンドランドなど)は最も身体が大きく、身体にかかる負担は一番大きいと言えます。大型犬と同じく、心臓や消化器、関節などの病気にかかりやすい犬種が多いです。
犬種によってかかりやすい病気なども少し変わってくるので症状にならないようにサポートしてくれるペットフードから選びましょう。
ライフステージで選ぶ
犬は人間よりも速いスピードで歳を取ります。子犬、成犬、老犬では当然ベストな栄養バランスが異なります。愛犬のサイズだけではなく、ライフステージにも合わせたドッグフードを選びましょう。
子犬
健康な成犬に育てるためには、生後1年間の栄養管理がとても重要です。骨や筋肉が成長して身体が大きくなる時期なので、たんぱく質をしっかりと摂取させましょう。
カルシウム、リンやマグネシウムもバランス良く摂取させる必要があります。
ただし、カルシウムを過剰摂取させる事は、骨の成長に悪影響を与える事があるので注意が必要です。
また、子犬にはカロリーもたくさん必要です。1度に多くの量を食べることができないので、食事は数回に分けて小まめに与えるとよいでしょう。
成犬
成犬になると、子犬ほどのカロリーは必要ありませんが、高消化性のタンパク質が必要になります。肥満にならないように活発な性格であればカロリーをやや多めに、のんびりした性格であればカロリーを控えめにする必要があります。
免疫力を強化するために、ビタミンCやE、ルテインやタウリン等も摂取も必要になってきます。この頃には、カルシウムの過剰摂取についてそれほど注意をしなくても問題ありません。
老犬
小型犬や中型犬であれば8歳頃から、大型犬であれば7歳頃から老犬になります。子犬や成犬の頃と比べると動く量が減るので、カロリー控えめのフードがよいでしょう。また、運動不足や消化機能の低下によって便秘になりやすくなります。
消化をサポートする成分や食物繊維が含まれているドッグフードをおすすめします。高品質のタンパク質や、ビタミン、フラボノイド、カロテノイド等も必要になります。
犬種で選ぶ
サイズや年齢を考えながら全犬種向けのドッグフードを絞ります。その後、犬種別にドッグフードを選ぶ方法が望ましいでしょう。犬種が違えば身体の特徴が異なるため、必要な栄養素の配分が異なります。
犬種別ドッグフードであれば、その点に配慮して作られています。また、その犬種で起こりやすい遺伝性疾患をカバーする栄養素も含まれているので、愛犬の健康をしっかりケアすることができます。
アレルギーの有無で選ぶ
食物アレルギーを持つ人がいるのと同じように、ドッグフードに含まれる原料によってアレルギーを起こす犬もいます。皮膚炎や目の充血、下痢や便秘などの症状が出ていたら、それはアレルギーが原因かもしれません。
ドッグフードが原因かもしれないので、他のものに変更してみましょう。
アレルギーの原因となりやすい原料は、牛肉や鶏肉などの肉類やトウモロコシなどの穀物、添加物などです。魚を主原料にしたドッグフードやグレインフリーのフードはアレルギーが比較的に少ないのでおすすめです。
怪しいドッグフード
市場に出回っているドッグフードの中には、残念ですが質の悪い商品も存在します。
何も知らずにそのようなドッグフードを愛犬に与えてしまうと、体調を崩す原因となり得ます。
また、長期にわたって食べさせることで内臓に負担を与えてしまうこともあります。
ここでは、怪しいドッグフードの見分け方をご紹介します。パッケージのデザインやキャッチコピーに惑わされずに、質の良いドッグフードを選んでください。
価格が安い
つい価格の安いドッグフードに手が伸びてしまいますが、安いのにはそれなりの理由があります。非常に安価なドッグフードには安い原材料が使われており、その中には粗悪な原料もあります。
購入するときには必ず原材料を確認し、副産物やミールなどが使用されているものは買わないようにしましょう。
また、犬にとって大切な栄養素は動物性たんぱく質です。主原料として米やトウモロコシなどの穀物が使用されているドッグフードは避けましょう。
賞味期限が長い
賞味期限が長いほうが便利であることは間違いありませんが、他のドッグフードと比べて非常に長い場合は要注意になります。理由としては、それだけ多量の保存料や酸化防止剤が添加されている点が挙げられます。犬の健康に悪影響を及ぼす添加物が多量に使用されたドッグフードは避けることをおすすめします。
法に触れる表記
ドッグフードのパッケージには、免疫力を高める栄養素等の表記とは異なり、病気が予防できる、病気に効果があるなどの表記があるものがあります。しかし、医薬品や医薬部外品以外のもの以外に対してこのような表記をすることは医薬品医療機器等法で禁止されています。
法に抵触するような表記を使用しているドッグフードを信頼できないので、購入しないようにしてあげてください。
まとめ
愛犬に合ったドッグフードを選ぶことは、愛犬の健康を守るためにとても大切です。ここでご紹介したドッグフードの選び方を参考に、ぜひ愛犬にぴったりのドッグフードを選んであげてください。
愛犬の状態を観察しながら正しくドッグフードを選んで、元気に長生き出来るようにサポートしてあげてください。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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