2018年2月28日

【トリマーが解説】早めの衣替えがおすすめ!換毛期の悩みはブラッシングでスッキリ解消!

監修にご協力いただきました!

トリマーライセンス取得後に、マーケティング・広報宣伝としてペット用品メーカーに勤務。

現在は愛犬をご自宅のような環境でストレスなく預かる“いぬのホームステイ”『Pet sitter & Doggy Daycare Lima Lima 』を運営。

ホームステイ中の犬のケア、ご自宅まで訪問するペットシッター、トリミングの知識を活かして自宅で出来るグルーミングレッスンなど飼い主様に合わせたプライベートサービスをを行ってます。

冬毛から夏毛へと生え変わる春、夏毛から冬毛へと生え変わる秋の換毛期。

室内に舞う愛犬の抜け毛に悩まされる前にしっかりブラッシングをして、ストレス無く快適に過ごしませんか?

換毛期を快適に過ごすために日常ケア取り入れたいブラッシングについてご紹介します。

換毛期のブラッシングは必要?放っておくとどうなる?

掃除機と犬の抜け毛 犬の被毛の種類を大きく分けると夏毛と冬毛に抜け変わる「ダブルコート」と言われる犬種、抜け変わることなく被毛が伸び続ける「シングルコート」があります。

この抜け変わる「ダブルコート」の被毛を持つ犬種に関しては、換毛期に集中したお手入れが欠かせません。

<ダブルコートの犬種例>
柴犬、秋田犬、シベリアンハスキー、コーギー、チワワ、ダックスフンド、ポメラニアン、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリーバー など

<シングルコートの犬種例>
プードル、ヨークシャテリア、マルチーズ、アフガンハウンド など

犬種や年齢、生活環境によって個体差はありますが、特に寒さから身体を守る密度の高い冬毛が抜け変わる春先にかけての換毛期は、ゴッソリと抜けるようにも感じます。

自然に抜け落ちる毛の量が多いのも事実ですが、生え変わる毛全てが綺麗に落ちていくことはまずありません。

むしろ、日中の活動量の少ない犬は抜けた毛がそのまま体に留まってしまうことの方が多いと考えられます。

犬の体に抜け毛が留まっているということは、どういうことが考えられるのでしょうか?

・犬が室内を動くたびに抜けた毛が落ちていく
・抜けた毛と犬の体に残っている毛が絡まって皮膚の通気が悪くなる
・犬の抜けた毛の掃除に時間がかかる(床やソファ、人の衣服、家電の目詰まり)
・いつまでも換毛期がダラダラ終わらない

抜け毛により健康や生活環境に大きな影響を与える前に、しっかりブラッシングをすることで上記の問題は軽減できるのです。

換毛期、室内を舞い、衣服に付着する抜け毛問題は、ブラッシングで解決!

ブラシと犬の抜け毛 換毛期に入ると何度掃除をしても家の中に舞う抜け毛に頭を悩まされますよね。

掃除の回数を増やす前にブラッシングの回数を増やすことで、そのお悩みは改善されるでしょう。

犬の換毛期が始まったと感じたら、気になる時にこまめにブラッシングしてあげることが良いですが、お仕事や家事に忙しく1日に何度もブラッシングの時間を作れない場合は、少なくとも1日1回はブラッシングの時間を作りましょう。

朝起きてすぐ活動前のブラッシングが効果的

朝起きて活動する前にブラッシングすることで、日中部屋の中に毛が落ちることを防げます。

お部屋の掃除よりもブラッシングを優先事項にするとラクできる

特に換毛期は、お部屋の掃除をする前にまず犬のブラッシングを先に行うことがベストです。

落ちた抜け毛を追いかけてお掃除するよりも、先回りして抜けた毛を犬の身体から取り除く方がお掃除の手間も楽になります。

ブラッシングは必ず屋内で行う

抜け毛が部屋に舞うという理由でベランダや庭先などの屋外でブラッシングするのはご近所に抜け毛が飛んでいくのでマナー違反です。

必ず自宅の屋内で行いましょう。

比較的狭い部屋や家具など物の少ない部屋、掃除のしやすい部屋の角などで行うと、抜け落ちた毛の掃除が楽になります。

抜け毛が多い場合は、ビニールシートを広げてから行うと抜けた毛の後処理がスムースです。

換毛期のシャンプーは、ブラッシング後に行う

換毛期に汚れた犬を洗ってあげたい時、まずはしっかりブラッシングを行って、身体に残った抜け毛をブラッシングして丁寧に取り除いてから行いましょう。

身体に毛が残った状態でシャンプーをすると、お風呂場の排水溝に毛が詰まったり、抜けた毛が濡れることによってもつれがひどくなったりします。

しっかりブラッシングを行うとドライヤーの時短にも繋がります。

換毛期にもスリッカーとコームは大活躍

フローリングに横たわる2頭の犬 ブラッシングに必要なブラシは犬種によって異なりますが、どんなトリマーでも必ず持っていて、メインのアイテムとして使用しているのは「スリッカーブラシ」と「コーム」です。

長毛種、短毛種共にこの2アイテムを持っておくと日常のケアから換毛期のケアは乗り越えられます。

スリッカーブラシにもピンの硬さや長さが異なるものがあり、「短毛種用(ハード)」と「長毛種用(ソフト)」犬種に応じて選びましょう。

コームは毛を梳かす用途に限らす、スリッカーブラシに溜まった抜け毛をブラシの根元にコームを差し込んで取り除くのにも便利です。

抜ける毛が柔らかい毛の犬にはラバーブラシもオススメです。

換毛期用に抜け毛を取り除く専用のブラシ等も様々ありますので、使用用途、犬種、毛質の説明書きをしっかり確認して愛犬にぴったりなブラシを選ぶようにしましょう。


まとめ

換毛期の抜け毛対策は何よりも、「換毛を促して素早く犬の身体から取り除いてあげること」素早くケアすることで犬もヒトも快適で健康に過ごすことができます。

日頃は週に1回程度のブラッシングもこの時期だけは、愛犬のお手入れを頑張ってみてください。

きっと愛犬とのスキンシップも増えて絆も深まりとっても良い関係が築けますよ。

櫛部優子 文:櫛部優子(くしべゆうこ)

トリマー、愛玩動物飼養管理士、ペットシッター士
トリマーライセンス取得後に、マーケティング・広報宣伝としてペット用品メーカーに勤務。
現在は愛犬をご自宅のような環境でストレスなく預かる“いぬのホームステイ”『Pet sitter & Doggy Daycare Lima Limam』を運営。ホームステイ中の犬のケア、ご自宅まで訪問するペットシッター、トリミングの知識を活かして自宅で出来るグルーミングレッスンなど飼い主様に合わせたプライベートサービスをを行ってます。

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