2017年12月2日

犬と雪の日の散歩を楽しむコツ

地球温暖化によって、暖冬と言われている日本の冬も局地的に大雪になる日があります。

また、毎年冬になると雪に包まれる雪国地方にお住いの方もいらっしゃるでしょう。

雪の日に犬とお散歩するときはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?

童謡「ゆきやこんこん」で”♪犬は喜び庭駆け回り……”とあるように、一般的に犬は寒さなどに関係なく外に出ることを好む動物です。

とはいえ、やはり雪が降っているとなると普段とはかなり違った状況なので、飼い主が気をつけるべきこともいくつか増えてきます。

愛犬との雪の日の散歩を最大限に楽しむコツと、あると便利なお散歩グッズについて、まとめました。

「寒さ」に強い犬と弱い犬

犬にもいろいろな種類がいるので、当然ながら寒さに強い犬と弱い犬がいます。

どんな犬種でも雪の日のケアは欠かせませんが、まずは犬種の特徴を知ることから始めましょう。

寒さに強い犬はどんな犬?

雪道でそりをひいているシベリアンハスキー 寒い地方が原産の犬は、その場所で住むための準備が整っていることが多いです。

例えば犬ぞりなどで有名なシベリアン・ハスキーはカナダの北極圏原産です。

寒い地方の犬の毛はダブルコートと言って、表面が濡れてしまったり、雪がついてしまっても地肌まで濡れてしまうことはありません。

他に寒さに強い犬種としては、ゴールデンレトリーバーや柴犬などが挙げられます。

ただ、寒さに強いと言われている犬種でも、普段室内飼いをしている場合は寒さに耐性がついていないこともあるので、十分気をつけてあげましょう。

寒さに弱い犬は?

スムースヘアの黒いダックスフンド 体が小さな犬種や、暖かい場所が原産地の犬種は寒さに弱いことが多いです。

シングルコートの犬種、例えばスムースコートのチワワや、ヨークシャーテリア、パピヨンやトイプードル、ダックスフンドなどは、濡れると地肌まで沁みて体が冷え、風邪をひくなどのトラブルになることがありますので、特に注意してあげましょう。

雪の日のお散歩で気をつけたいコト

防寒着を着せる

雪の日のお散歩では、前述の寒さに弱い犬には防寒着を着せてあげるなどの工夫をしましょう。

服を着せることで、お散歩後のケアがとても楽になります。

普段は洋服を嫌がる犬も、寒さが厳しい日には進んで防寒着を身につけてくれるということもあります。

カラフルで可愛い犬用の防寒着もたくさん発売されているので、愛犬に似合う素敵なお洋服でお散歩すれば、雪の日のお散歩がずっと楽しくなることでしょう。

室内と屋外の寒暖差をできるだけ少なくする

窓から外の雪を眺める二匹の室内犬 室内飼いの犬とお散歩に行く際に、暖かい室内から寒い屋外に突然連れ出してしまうと風邪をひかせてしまう危険性があります。

防寒着などでお散歩の準備を整えた後、玄関などのドアを少し開けて、外の空気に慣れさせてから散歩に出かけるようにするのがオススメです。

飼い主の防寒と雪道対策も忘れない

雪道を飼い主と散歩するシベリアンハスキー 毎年冬になると雪が降る地域にお住いの方は、雪道に慣れていらっしゃると思いますが、雪国ではない地域にお住いの方はご自身の身支度にも気をつけるようにしましょう。

普段とは違う景色の雪道に興奮した愛犬に引っ張られて転倒したりしてしまうと、飼い主自身の大きな怪我をする危険があります。

雪の日のお散歩をご自身も楽しめるように、滑りにくい靴としっかりとした防寒をしてお散歩に出かけるようにしましょう。


雪の日を楽しむお散歩グッズは?

愛犬によって色々選べるレインコート

黄色のレインコートを着ているトイプードル 防寒と撥水の両方の効果が得られるレインコートも、愛犬に合うぴったりのものを選んであげると安心です。

よく動く、運動量が多い犬にはポンチョタイプのレインコートを着せると、ストレスなく動き回ることができます。

反対に、寒さに弱いシングルコートの犬、足が短くお腹と地面が近い犬種などには、足とお腹まですっぽり入るタイプのレインコートがいいでしょう。

冬用の服を着て雪道に立っているヨークシャテリア

豪雪地帯では犬用ブーツも!

犬用ブーツを履いて雪道に立っているジャックラッセルテリア 雪が多い地域のお散歩には、犬用ブーツもオススメです。

犬が嫌がらないか、歩きにくくなってしまわないかが心配な場合は、靴下のような形状のものを選べば、地面を感じることができ犬のストレスも小さくなります。

犬用ブーツを履かせることで、雪の冷たさから守ることはもちろん、凍結防止に撒かれた塩などからも犬の足を守ることができます。

散歩後のケアも忘れずに!

肉球ケアは必須

犬の足跡がのこっている雪道 肉球は犬にとってとても大切なもの。長い時間冷たい雪の中を歩いていると、犬も霜焼けになってしまうことがあります。

乾燥してガサガサしたり、肉球の役割である滑り止めの機能が低下して、怪我の元になってしまうこともありますし、凍結防止剤が肉球についたままだと、肉球のひび割れの原因になってしまうこともあります。

お散歩の後は、ぬるま湯で肉球を優しく洗ってからクリームを塗ってあげるようにしましょう。

雪玉は必ず取りましょう

身体に雪がたくさんついているフォックステリア
雪の中をお散歩した後にお手入れが大変なのが、犬の顔の周りや足の飾り毛、お尻の毛などにびっしり付いてしまう雪玉です。

これを取り除くのは非常に手間がかかります。しかも、パッと見では見えない奥の方まで雪玉が入り込んでしまっている可能性があるので注意が必要です。

この雪玉が残っていると、毛玉が発生してしまう原因になってしまいます。散歩の後はしっかりブラッシングをして雪玉を完全に取り除くようにしましょう。

仕上げはドライヤーでスキンシップしながら乾かす

雪で体が濡れたままにしていると、風邪をひいてしまう原因になったり、匂いを発生してしまうことにつながります。

毛の奥に入り込んだ雪玉を溶かすこともできるので、フワフワになるまでブラシとドライヤーでしっかり乾かしてあげるようにするといいでしょう。

ドライヤーを怖がる犬には?

ドライヤーで乾かす必要があるのに、ドライヤーが苦手な犬はとても多いです。大きな音と強い風が同時に襲ってくるように感じて、恐怖を覚えていることも少なくありません。

その場合には、あぐらを書いた状態ですっぽり包み込んであげて、顔に遠いところから優しく風を当ててあげましょう。

便利なペット用ドライヤーという選択も

それでもドライヤーが大嫌い!という犬に無理やりドライヤーを当て続けると、ますます過剰反応してしまうようになってしまいます。

そういうときは、ペット用ドライヤーの使用を検討してみるのがオススメです。

ペット用のドライヤーは、布団乾燥機のような据え置きタイプのものが多く、飼い主の片手がふさがらずに、両手でワンちゃんをケアしてあげることができます。

暖かく心地よい風で犬もリラックスできるので、ドライヤーが苦手な犬への対処として検討するのもいいでしょう。

まとめ

飼い主と雪道に座っているサモエド 愛犬の生活にとって、お散歩は何より楽しみな大事なイベントです。

犬によっては、お散歩中にしかトイレをしたがらなかったり、お散歩に行けないことで強いストレスを感じ、無駄吠えやスプレー行為などの問題行動を起こしてしまう場合もあります。

寒い地方にお住まいの方は、雪の日だからと行ってお散歩をずっとお休みするわけには行きませんよね。

普段、雪が降らない地方にお住いの方にとっては、雪の日のお散歩はいつもとは違う愛犬の姿が見られるチャンスです。

楽しいお散歩ができるように普段から準備しておくようにすれば、雪の日のお散歩が楽しみになるのではないでしょうか。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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