2018年6月19日

犬の耳汚れ対策に!スヌード・耳カバーの作り方

垂れ耳の犬を飼っている方は、食事や散歩の際の耳の汚れに四苦八苦した経験があるのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいアイテムが犬用のスヌードです。装着が簡単なうえに、耳を汚れからしっかりガードしてくれます。

「便利そうだけど、購入には踏み切れないなあ」
「うちの子は小柄だから、市販のものだとすぐに抜けちゃう」

こんな風に、スヌードの購入をためらっている方は多いかと思いますが、実はスヌードは自分で簡単に作れます。今回はスヌードの機能や作り方などを紹介していきます。

耳が長い犬種の「汚れ防止」にはスヌードが便利!

スヌードをつけているアメリカンコッカースパニエル スヌードというと冬のファッションアイテムですよね。スポッとかぶれて便利なので、マフラーよりスヌード派という人も多いと思います。

犬用のスヌードは、主に汚れを防止する目的で使われます。食事のときにはボウルの中に耳が入り、フードが付く度に洗ってあげなければいけません。

また、散歩中に地面や植物の臭いを嗅ぐときにも、愛犬の耳は色々なものに触れて汚れてしまいます。

耳が汚れたらすぐにキレイにすればいいのですが、毎日何回も愛犬の耳の汚れをケアするとなると大変な作業ですし、かといって放置していたら衛生面で不安が残ります。

そこで頼りになるのが、犬用のスヌードなのです。

スヌードをすっぽりと愛犬の耳にかぶせてしまえば、耳が顔の側まで落ちてこないので、食事のときも散歩のときも耳を清潔に保つことができます。

犬用スヌードの作り方

デスクと椅子と緑のミシン 犬用スヌードはネット通販などで購入することもできます。

しかし、最初に触れたように簡単な工程でつくれるものなので、購入を迷われている方は家にあるものでまずは手作りしてみることをおすすめします。

スヌードは初歩的な直線縫いしかしないため、洋服とは違って裁縫に慣れていない人でも比較的簡単に作ることができます。

ここで紹介する犬用スヌードの作り方の場合、作業時間はたったの1時間ほどなので、スキマ時間を見つけてトライしてくださいね。

手作りスヌードの材料

・生地
・ゴム
スヌード作りに必要な材料はたったこれだけです。手作りの醍醐味は、なんといっても自分で好きな生地を選べることですよね。

飼い主が着なくなった服を裁断してリメイクすることもできますし、100円ショップで端切れを買うのでも十分です。

また、少し凝ったスヌードにしたいのであればリボンを使うのがおすすめです。

サテンリボンやレースリボンを縫い付けるだけで、スヌードのオリジナリティが増しますよ。

ミシンをお持ちであれば、リボンと同じ色の糸で上から直線縫いするだけでOKなのでとても簡単です。

スヌードを作る手順

スヌードを作る手順① 採寸

愛犬が快適にかぶれるスヌードを作るためにも、採寸はしっかりと行いましょう。測るのは顔周りの長さ、そして耳の付け根から首の付け根までの長さです。
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最終的にゴムの長さに合わせて縮むので、生地の大きさは愛犬の頭から首にかけて収まるサイズであれば十分です。同様に、ゴムも採寸した数値から+3cmほどを目安にしておきましょう。

スヌードを作る手順② 生地のカット

採寸が終わったら、生地をカットしていきましょう。縦の耳の付け根から首の付け根までの長さ+10㎝ほど、横は顔周りの長さの2倍弱ほどです。

横の長さは生地そのものの長さではなく後から通すゴムの長さで決まるため、だいたいで問題ありません。

スヌードを作る手順③ ゴムを通す部分をつくる

布の上下に、ゴムを通す部分を作りましょう。幅は2㎝ほどが目安になります。裏側に折って、ミシンまたは手縫いで縫っていきましょう。

スヌードを作る手順④ (必要であれば)レースなどの装飾をつける

レースなどの飾りを付けるのであれば、まだ生地が平面の状態であるこの段階で縫い付けていきましょう。

余った布を細く切ってリボンを作る、または余り布をシャーリングさせて飾るのもおすすめですよ。

スヌードを作る手順⑤ 布の端を縫い合わせる

中表(※)にして、布の端と端を縫い合わせていきましょう。このとき、間違ってゴムを通す部分を閉じないように十分に気を付けてくださいね。

(※)中表…完成時に本来内側となる面を外側に出して縫うこと。こうすれば縫い終わってひっくり返した時に縫い代が表に出ません。

スヌードを作る手順⑥ ゴムを通す

最後に、ゴムを通していきます。スヌードをかぶったときにゴムがきつ過ぎると犬が嫌がるので、やや緩めを意識しましょう。

通したゴムは端と端を結んでも構いませんが、結び目がちょっとごろごろするので犬が気にすることもあります。仕上がりにこだわるのであれば、糸で縫い付けましょう。

この時にゴムの長さが余っても、試着するまでは切らずに置いておくことをおすすめします。

完成!!

ゴムを綴じたら、くるっと表に返しましょう。これで、愛犬のためだけのオリジナルスヌードの完成です!


愛犬がスヌードを嫌がるときはココをチェック!

床に伏せてこちらをみているプードル

被り物に慣れていない子は「まずは触れさせる」ことから

採寸や仕上がりに問題はないはずなのに、愛犬がスヌードを嫌がることがあると思います。

愛犬がスヌードを嫌がってしまった場合は、無理にかぶせるのではなく少しずつ慣らしていきましょう。

最初は、完全にかぶせるのではなく頭に軽くスヌードを載せます。

そして、頭に軽くスヌードを載せた状態で愛犬の好きなおやつを与えましょう。これを繰り返すことで、徐々にスヌードに対して抵抗が無くなっていきます。

慣れてきたと思ったら、スヌードを完全にかぶせてみましょう。もちろん、この時点で嫌がったらやめてくださいね。休憩をはさみながら、気長に練習させることが大切です。

「スヌードをかぶればご飯がもらえる」と愛犬のなかで関連付けされれば、だんだん嫌がることもなくなりますよ。

着心地が悪そうなら素材や寸法を見直そう

最初に着せてみた時に強く抵抗する場合は、スヌードの素材やつくりに問題があるのかもしれません。

静電気が起きやすい、伸縮性がまったくなくて窮屈、など、生地によっては装着時の不快感が強い可能性があります。

そのほかにも、スヌードのゴムの直径が小さすぎないかなどをチェックしましょう。少し緩めるだけでまったく気にしなくなることもあります。

もしスヌードが愛犬に合っていないようであれば、少々手間ではありますが作り直してあげてくださいね。

最初の試着までゴムを長めにのこしておくようおすすめしたのは、ゴムに余りがあればスヌードを緩める際に作業が簡単になるためです。

垂れ耳専用の食器もおすすめ

耳の汚れ防止として、垂れ耳専用の食器を使うのもおすすめです。耳が食器の中に入りにくい形に作られているため、垂れ耳の犬でも食事中に耳が汚れにくくなります。

とはいえ、垂れ耳専用の食器ではフードが耳につくのを完全に防ぐことはできません。

垂れ耳専用の食器とスヌードを併用することで、愛犬の耳をしっかり守ることができますよ。

イベントにはおしゃれスヌードを!

フードをかぶっているラブラドールレトリバー 毎日スヌードをかぶっている犬であれば、ハロウィンやクリスマスなどのイベントのときにスヌードをかぶるのも嫌がらないはずです。

せっかくなら、愛犬にも素敵なスヌードをつくってお洒落させましょう。

少し手間と時間をかければ、ライオンのたてがみのついたスヌードをつくることだって可能です。

また、犬用グッズを販売しているショップでは、いろいろなデザインのスヌードを扱っています。

楽しいイベントの前には、ぜひチェックしてくださいね!

スカーフを巻いているアフガングレイハウンド スヌードは、とても実用的で重宝するアイテムです。ぜひ、愛犬のために素敵なスヌードを作ってあげてください。

もちろん、作る時間がない人はペットショップやホームセンター、通販サイトなどでスヌードを買ってもOKです。1,000円~2,000円ほどで購入できますよ。

上手にスヌードを使えば、愛犬の耳をきれいに保つことができます。汚れた耳を手入れする手間が省けるので、飼い主にとってもありがたいですよね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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