2017年11月23日

犬が迷子になった時はどうやって探せばいいの?

「まさか、自分の愛犬に限って迷子になるわけがない」

そう思っている飼い主も居られるのではないでしょうか。

しかし、普段はお利口な犬でも平常心を失ってしまうことはあります。対処法についてご紹介しますので、万が一に備えてぜひ一読してください。

迷子の犬を放置してはいけない

路地でゴールデンレトリバーがうずくまっている様子
愛犬が迷子になったときに、「いつか戻ってくるだろう」とのんびり構えていてはいけません。

そうしている間にも愛犬の身に危険が迫っているかもしれません。

迷子になってパニックに陥った愛犬は、道路に飛び出して車と接触してしまう可能性があります。

また、保健所に届けられた場合には処分されてしまう事もあります。

愛犬が迷子になるということは、愛犬の命にかかわることなのです。最近では室内飼いの犬が多いので、帰巣本能が失われているといわれています。

そのため「自力で家に帰ってくるだろう」を期待してはいけません。迷子になった愛犬を守る事が出来るのは、他でもない飼い主だけなのです。

犬が迷子になったときに連絡するべき機関

3匹の犬が金網の向こうの何かを待っている様子
公的機関に連絡することで、愛犬が見つかったり愛犬の情報が手に入ったりする場合があります。

愛犬が迷子になったら、以下の機関に必ず連絡を入れましょう。

保健所、動物管理センター

迷子になった愛犬を見つけた人が、保健所や動物管理センターに通報している場合があります。

まずは地域の保健所や動物管理センターに連絡してみましょう。

迷子になってから時間が経過した場合や、愛犬が中型、大型犬の場合は、家に帰ろうと更に遠くまで移動している事もあるので、近隣の地域にも連絡しましょう。

保健所や動物管理センターに犬が届けられていた場合、預かってくれる日数は原則で3日間となっています。保護から3日経った場合には、飼い主不在の野良犬として処分されてしまう危険があります。

そのため、少しでも迅速に行動することが大切です。地域によっては7日間保護してくれるところもありますので、ご自宅の地域の保健所等に問い合わせが必要です。

最近ではインターネット上で迷子情報を提供している地域も多くありますが、やはりある程度のタイムラグがあります。迷子情報を待つよりも、直接電話した方がいいでしょう。

しかし、保健所や動物管理センターに限ったことではありませんが、どんな機関でもヒューマンエラーが起きる可能性はあります。

対応したスタッフの方の記録が正しく共有されず、保護された愛犬が飼い主のもとに戻れなかったという例もあります。担当者名は必ずメモを取り、進捗の確認ができるようにしておくと安心です。

最寄りの交番、警察署

愛犬が交番に届けられている可能性もあります。

最寄りの交番や警察署に連絡をして愛犬の特徴やいなくなった時の状況を説明してください。

保健所や動物管理センターが営業時間外だったとしても、交番や警察署であれば365日24時間いつでも対応してくれます。

親切な警察官が対応してくれた場合には、近隣の地域にも連絡を取ってくれるので愛犬が見つかる可能性が高くなります。

また、警察官の中には大切な愛犬にあまり関心のない方もいるかもしれませんので、冷静に話をして対応してもらいましょう。

救急病院、動物病院

交通事故に巻き込まれた、心ない人から暴力を受けた、野生動物と喧嘩をした等で怪我を負っていた場合、親切な方の手によって救急病院や動物病院に持ち込まれている可能性もあります。

主治医はもちろんのこと、近隣の病院も調べて連絡してください。

清掃局

犬や猫などの動物が交通事故に遭って亡くなった場合、管轄の清掃局に連絡がいきます。

想像したくもないことではありますが、念のため連絡を入れて確認してみましょう。


迷い犬を探す方法

愛犬の写真を眺めている様子 公的機関に連絡するだけで愛犬が見つかることもありますが、自分で探すことも必要です。

ここでは、迷子になった愛犬を自分で探す方法をご紹介します。

逃げた方向を探す

時間が経てば経つほど移動距離が伸び、愛犬を見つける事は難しくなります。

足が速く体力のある大型犬であれば、1日に20㎞以上もの距離を移動していることもあるようです。

そのため、愛犬を見つけるためには早く行動する事が何よりも大事です。逃げ出した方向がわかるのであれば、可能な限りで走り回って探してみましょう。

いつも通っている散歩コースであれば、愛犬は自力で帰って来られる可能性があります。愛犬が通ったことのない道を中心に捜索してください。

ポスターを貼る

ポスターを作ってたくさんの人の目に触れる場所に貼れば、愛犬に関する情報を得られる可能性が高くなります。

効果的なポスターを作り、できるだけ多くの場所に貼りましょう。

・ポスターに載せるべき情報

タイトル:「犬を探しています」など、一目で内容がわかるタイトルにしましょう。

写真:できるだけ大きな写真を載せましょう。愛犬の特徴がわかりやすいものがベストです。

特徴:他人でも愛犬だと判別できるような特徴があれば記載しておきましょう。

連絡先:個人情報の悪用を防ぐため、名前は仮名にしましょう。住所も記載すべきではありません。携帯電話の番号だけ載せるのをおすすめします。

謝礼:見つけてくれた人、あるいは情報提供してくれた人に対して謝礼がある旨を記載することで、連絡をもらえる可能性が上がります。

もぎり:連絡先を記した小さな紙を作り、ポスターの下にボックスを作って入れておきましょう。ポスターを見た人が愛犬を発見した場合、すぐに連絡をもらうことができます。

ポスターを貼る場所

迷子になった犬が自宅から遠く離れた場所で発見される事例もありますが、多くの場合は迷子になった場所の近くで発見されます。

愛犬を見失った場所の近隣を中心に、不特定多数の人間が目にする場所にポスターを貼りましょう。

ポスターを貼らせてもらえる可能性が高いのは、個人経営のお店です。近所のクリーニング屋や飲食店に丁寧にお願いしましょう。

スーパーやコンビニなど大きなチェーン店の方がより多くの人が足を運びますが、許可してもらえない場合が多いようです。

ポスターを貼る場所というと電柱を思い浮かべる飼い主の方も多いと思います。

営利目的でなければ黙認してもらえることが多いようですが、電柱にポスターを貼る行為は法に触れるのでしっかり認識しておきましょう。

また、ポスターができたら保健所や動物管理センターにも届けてください。

保護された愛犬が飼い主不在として処分の対象になってしまうこともあるので、それだけは絶対に避けましょう。

ネットで情報を集める

今の時代は、インターネット上で多くの情報を集めたり発信したりすることができます。

迷子になった犬の情報を掲載してくれるホームページを探し、愛犬の情報を載せてもらえるよう依頼しましょう。

また、FacebookやTwitterなどのSNSも最大限に活用してください。

ペット探偵に依頼する

自分で探す以外には、ペット探偵に依頼する方法もあります。

発見できた場合の料金と発見できなかった場合の料金を確認し、信頼できる業者にお願いするようにしましょう。

愛犬が迷子にならないために

マルチーズの首元に特徴的なスカーフとタグをつけようとしている様子 一度迷子になった愛犬を見つけるにはとても労力を必要とします。

愛犬が迷子になったときに適切に対処することも大切ですが、最も重要なのは迷子にならないようにすることです。

迷子札を取り付ける

迷子になってしまったとしても、迷子札があれば見つかる可能性が高くなります。

飼い主さえわかれば、発見者や保健所の人が連絡をくれるからです。愛犬を外に連れ出すときには、連絡先を記した迷子札を首輪等に必ず取り付けるようにしましょう。

リードを付ける

散歩時にノーリードで歩かせるのはとても危険です。しっかりとしつけられた犬であっても、何かの拍子で逃げ出してしまうことがあります。

特に、夏は花火や雷の音に驚いて逃げ出す犬が増えます。

花火の音を避ける事が出来たとしても、突発的な雷や車のクラクション音などを避ける事は出来ないので、必ずリードを付けてください。

盗難に気を付ける

小型犬やフレンドリーな犬の場合、盗難に遭うことがあります。買い物中などに愛犬を外につないでおくことは極力避けましょう。

どうしてもつないで待たせなければいけないときは、小まめに様子を観察することをおすすめします。

隙間を確認する

家や庭の小さな隙間を愛犬がすり抜けることがあります。

犬種にもよりますが、犬は見た目よりも華奢な体形をしています。

絶対に通れないだろうと思うような、小さな隙間を通り抜けてしまうこともあるので、念入りに家をチェックしましょう。

まとめ

飼い主と犬が感動的な再会をしているように見える様子 大事な愛犬が迷子になってしまい失ってしまう前に、まずは日頃から気を付けることが大切です。

また、迷子になってしまった場合に備えておき、迷子になった時はすぐに行動するように心掛けましょう。

かわいい愛犬を守るためには、飼い主が正しく行動することが大切です。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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