2017年11月15日

犬と一緒に新幹線に乗るなら知っておきたいルールとマナー

帰省や旅行に愛犬を連れて行きたいけれど、愛犬を連れて長距離移動ができるか不安を感じている飼い主のみなさん。

愛犬と新幹線に乗るときに知りたいルールとマナーをまとめましたので、新幹線を利用される前にご参考ください。

愛犬を新幹線に乗せることは可能?

駅のホームに女性と犬が立っている様子 結論から入りますが、条件付きであれば新幹線にペットを乗せることは可能です。

JRのルールに犬などのペットを新幹線に持ち込めることが明記されています。

条件付きの詳細になりますが、どんなペットでも新幹線に乗せることが出来る訳ではないので注意が必要です。乗車可能なのは子犬、猫、鳩のような小動物のみとなっていて、猛獣やヘビ類は不可です。

また、ケースに関しても規定があり、長さは70㎝以内、タテ・ヨコ・高さの合計は90㎝程度、さらにケースとペットを合わせた重さは10㎏以下である必要があります。

つまり、子犬や小型犬などのサイズであれば新幹線に一緒に乗ることができます。大型犬の場合は、新幹線以外の交通手段で移動する必要があるので注意してください。

犬を新幹線に乗車させる料金

犬を含めたペットを新幹線に持ち込む場合、手回り品扱いとなります。そのため、犬1匹を乗車させるのであれば料金は280円となります。

手回り品きっぷは券売機での購入ができないので、駅の窓口に行って、駅員さんにペットが入ったケースを見せて購入しましょう。


車内で犬を置く場所

新幹線の座席 車内で犬を置く場所は、明確には定められていません。自分の膝の上か足元、あるいは机の上に置きましょう。

ただし、新幹線の机の幅は30㎝弱です。もしテーブルの上に置きたいのであれば、あまり幅のないケースを選ぶ必要があります。

なお、ペットは人間ではないので座席の上に置くことはできません。車内で窮屈な思いをすることを考えると愛犬の分まで指定券を購入したくなりますが、1人で複数の乗車券や指定券を利用することは認められていません。

愛犬は荷物扱いなので、必ず自分の座席内に置くようにしましょう。

指定席を取るならどの席がいい?

混雑しない時期は自由席で問題ありませんが、年末年始やお盆時期など帰省ラッシュの時期には指定席を取る人が多いと思います。

何かあったときにはすぐに連結部分に移動できるように、指定席を取るのであれば、通路側の席をおすすめします。また、車両の真ん中の席よりも一番前か一番後ろがいいでしょう。

愛犬を連れて新幹線に乗るのが初めてであれば、何が起こるか分かりません。生まれて初めての新幹線の車内では、いつもは大人しい愛犬が激しく吠え始めても不思議ではありません。

他の乗客への迷惑を最小限に抑えるためにも、可能な限り移動しやすい席を選びましょう。

愛犬はケースから出さないようにしましょう

シュナウザーとキャリーバッグが並んでいる様子
新幹線での移動は長時間の乗車になることが多いので、つい愛犬をケースから出して様子を確認したくなります。しかし、新幹線の中では愛犬をケースから絶対に出さないようにしましょう。

新幹線は、様々な方が利用されています。同じ車両の乗客の中には犬に恐怖心を抱く人や、犬アレルギーの人がいる可能性は十分にあります。

また、愛犬も新幹線のストレスに負けてどこかに逃げてしまうといったような事も起こり得ます。愛犬をケースから出すのはマナー違反となる行動の一つです。

新幹線は公共交通機関です。たくさんの人が利用しているので周囲に迷惑を掛けた場合は飼い主の責任であることを理解し、しっかりとルールを守りましょう。

愛犬と新幹線に乗るときの事前準備

シュナウザーと男性が芝生でじゃれあっている様子 初めての新幹線であれば、愛犬がナーバスになってもおかしくありません。愛犬が車内で快適に過ごせるように、また他の人に迷惑をかけないように、あらかじめしっかりと準備をしておきましょう。

キャリーに慣れさせる

犬は基本的に狭いところのほうが落ち着く生き物です。そのため、長時間キャリーに入れておくことをそこまで心配する必要はありません。

しかし、キャリーに全く慣れていない犬は例外です。その場合は、パニックに陥ってもおかしくありません。当日にいきなりキャリーに入れるのではなく、普段から慣れさせるのが大事です。

キャリーの中にいることに慣れていれば、愛犬も新幹線の中で落ち着いて快適な時間を過ごすことができます。

吠え癖を直す

いくらペットの持ち込みが許可されているとはいえ、他の乗客の迷惑になるようではマナー違反になります。

飼い主は愛犬の吠え声に慣れていても、犬を飼っていない人にとっては迷惑になります。吠え癖がある場合は、吠えないようにしっかりとしつけましょう。

トイレを済ませておく

新幹線内では、食事をしている人もいます。愛犬が粗相をして車内に臭いが充満してしまった場合などもマナー違反になります。

乗車前には、必ずトイレを済ませておきましょう。どうしても心配であれば、マナーパンツを履かせておく必要があります。

愛犬と新幹線に乗るときの便利グッズ

犬がおもちゃと床に寝転がっている様子 愛犬と一緒に新幹線に乗るときは、以下のグッズがあると便利です。

ハードキャリー

新幹線に愛犬を持ち込むときには、柔らかい素材のソフトキャリーではなく頑丈なハードキャリーに入れましょう。

ペットカートやペットバギーはサイズオーバーで許可されない可能性があるのでおすすめしません。また、顔を出すタイプは絶対に控えるようにしましょう。

ハードキャリーは大きめであれば愛犬がゆったりできると思いがちですが、狭いほうが身体の揺れが少なく酔い止め防止になります。できるだけ小さいのサイズを選ぶといいでしょう。

おもちゃ

愛犬が退屈しないように、長時間集中できるおもちゃを用意してあげるとよいでしょう。ただし、興奮しないようなものを選んであげてください。

給水器

乗車中は愛犬を外に出すことはできません。キャリーケースの隙間から飲めるタイプのものがおすすめです。

おやつ

お気に入りのおやつがあれば、愛犬も安心することができます。長時間もつものがよいでしょう。

消臭剤

あらかじめトイレを済ませても、愛犬が粗相をしてしまう可能性はあります。新幹線内では少量でも臭ってしまうので、消臭剤を準備しておきましょう。

マナーポーチ

マナーポーチには、巾着タイプ、ジッパータイプ、バネタイプなどがあります。臭い漏れがないように、口がしっかり閉まるタイプのものを選びましょう。

睡眠薬

どうしても心配な場合は、動物病院で相談して睡眠薬をもらいましょう。乗車中にぐっすり眠っていれば、トラブルが起こる可能性は低くなります。

特にしつけができていない子犬の場合は、睡眠薬をもらうことも検討するといいでしょう。

まとめ

男性と犬が道を歩いている様子
国内の長距離移動には、新幹線または飛行機を使う人が多いと思います。飛行機にも愛犬を乗せることは可能ですが、貨物室に入れられるため様子をみることができません。

飛行機では何件か犬の命に関わる事故も起きているので、犬と一緒に移動する時は、可能であれば飛行機よりも新幹線を利用しましょう。

新幹線なら、愛犬を座席に持ち込めるので飼い主としても安心です。また、料金もほとんどかかりません。しっかりとマナーを守って、愛犬と一緒に快適な新幹線の旅をお楽しみください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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