2018年4月11日

老犬になってからも散歩は行くべき?嫌がる時の対処法

散歩が大好きだった愛犬が、シニア期に入って散歩を嫌がるようになった、というのはシニア犬あるあるの一つです。

犬は老犬になってもお散歩が大好きな動物なので、愛犬が散歩に消極的になるのは何か理由があります。

今回は、愛犬と一緒に大好きなお散歩を楽しむための対処法をご紹介していきます。

老犬にも散歩は必要?

飼い主と老犬が一緒に散歩をしている様子 犬のシニア期は、大きく分けて3つのステージに分けることができます。

老化を感じるけれど、ほぼ日常生活に支障がない場合から、日常的に介護が必要なステージまで存在します。

たとえ、介護や介助が必要な老犬でも、ドクターストップがないのであれば、散歩に連れ出してあげるようにしましょう。

犬にとって、散歩はそれほど大切なものだと言えます。

散歩は犬の本能を満たす

犬にとって、一番大切な感覚だと言われているのは嗅覚で、犬の鼻の良さについては、警察犬などの存在から皆さんご存知だと思います。

耳が遠くなる、目が見えにくくなったシニア犬でも、嗅覚は最後まで残ると言われています。

匂いを嗅ぐことは、犬に本能的な喜びを与えるので、鼻を使って探求することで脳に刺激をあたえ、老化を遅らせる効果も期待できます。

外気に触れて、土に触れることで免疫力がアップ

生後数ヶ月まで、子犬を散歩に連れて行くことができないことからわかるように、自然界には様々なバクテリアやウイルスが存在します。

散歩をして外気に触れ、土の匂いを嗅ぐことで、適度に免疫機能が刺激されるため、健康状態を維持する効果があると言われています。

太陽光で体内から健康に

犬が身体いっぱいに太陽光を浴びている様子 光を浴びることで、セロトニンの分泌が増えるのは、人も犬も同じです。

セロトニンは別名幸せホルモンとも呼ばれる物質で、精神安定の効果があります。

特に、午前中の光を浴びることでその効果が発揮されると言われており、体内時計の調節にも一役買ってくれます。

犬はシニア期になると寝て過ごすことが多くなり、体内時計の感覚がずれる事があります。

この場合、夜鳴きや昼夜逆転などの症状が出やすくなるので、朝のお散歩はそういった問題の防止にも効果があると言われています。

歩くことができない老犬でも、抱っこやカートに乗せて外に連れ出してあげましょう。

散歩を嫌がるようになった老犬

散歩の途中で座りこんでしまった犬 シニア犬が散歩に行きたがらない理由は、大きく分けて2つになります。

理由1:体の調子が悪い

人も足や腰が痛いと、動きたくない時がありますが犬も同じです。

体を触って痛がる部分などがあれば、獣医師に連れて行くようにしましょう。

理由2:散歩の気分じゃない

犬は加齢と共に意欲の低下が見られます。

若い時と比較すると好奇心が低下し、散歩に興味が沸かなくなっている可能性があります。

対処法:散歩の楽しさを教えてあげる

散歩に出掛けた際に、好きなおもちゃで遊ぶ、匂いをたくさん嗅ぐことができる公園でのんびり過ごすなど、愛犬が「楽しい!」と思える散歩を演出してあげましょう。

また、犬は飼い主の心に寄り添ってくれる動物なので、飼い主自身が散歩を楽しむ、散歩に積極的になることも大切です。

急に遠くまで散歩に行くのではなく、愛犬の体調や様子を観察しながら、適度な回数や時間を連れ出してあげるようにしましょう。

散歩の前と後に、スキンシップを取りながら関節をマッサージしてあげるなど、犬の体の負担を少しでも減らしてあげましょう。


まとめ

飼い主が老犬を抱きしめている様子 人も「もう高齢だから」と考えるようになると一気に老ける事がありますが、犬も「シニア犬だから」と線引きせずに、出来ることを続けてあげるのが大切です。

犬は散歩が大好きな動物なので、家に閉じこもっているより、大好きな飼い主と外をお散歩する方が本能的な幸せを感じることができます。

ただ、どんな時でも無理に散歩に連れて行くのではなく、愛犬のペースに合わせて、何か異常があればすぐに獣医さんを尋ねるようにしましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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