2018年7月28日

愛犬のデンタルケアの始め方

愛犬を健康に過ごさせてあげるために欠かせないデンタルケア。

歯の健康は体の健康に繋がるのは犬も人も同じです。

デリケートなお口周りのケアは飼い主さんとの信頼関係を積み重ねながら行うことで、苦手を克服して健康管理がスムースに行えます。

初めてのデンタルケア、何から始めれば良い?

歯ブラシを持つ飼い主と犬 ペット用品売り場に行くと様々なデンタルケア用品が販売されていますよね。

沢山ある商品の中からどれを買おうかと迷ってしまいますが、初めてのデンタルケア、最初の一歩を踏み出す時に必要なのは、道具よりも「愛犬の口元を触れる状態である」ということです。

歯ブラシや歯磨きを買っても、愛犬の口元に触れられないのであれば、せっかく買った道具も意味をなしません。

犬が飼い主に口元を触られることに慣れるというのも大切ですが、一方的に犬が受け入れるのを強制するのではなく、飼い主も愛犬に嫌がられない触り方をするという工夫と気配りも忘れずにお互いの信頼関係を築き上げるように心がけましょう。

犬の口元を触る練習をしましょう

愛犬を抱きしめる飼い主 いきなり犬に覆いかぶさって口元を掴まれると当然のことながら愛犬も恐怖を感じ、抵抗してしまいます。

犬の口元を触る練習は日々のスキンシップの延長で積み重ねるように行いましょう。

「口元を触る」が最終的な目標ですが、日々のスキンシップで背中や胸、頭を撫でる延長上に頰を撫でたり、顎を撫でたり、鼻の上を撫でるなど顔まわりを優しく触れるようにします。

最初の頃は欲を出さずにほんの数秒でも良いです。

長く触っていることよりも、1日に触れる回数を増やす方が犬にかかる心理的なストレスが少なくて済む場合があります。

また、最初の頃はスキンシップするために犬を呼びつけるのではなく、ベッドやソファーでお互いがリラックスしている時に優しく撫でるようにしましょう。

そして、優しい声で褒めることを忘れずに。


口元を触るのに慣れたら

犬の歯 愛犬の頰、顎、鼻の上を触ることに慣れたら、優しく唇にも触れてみましょう。

優しく上唇をめくりあげて歯をチラッと見せてもらう練習です。

お口の中をじっくりと観察したい気持ちを抑えて、まずはチラリ。「ちょっとだけ見せてね」「お利口だね」と声をかけ、時には美味しいご褒美をあげても良いです。

少しずつ口の中の様子が観察できるようになったら、歯の汚れやすい部分(奥歯の凹んだ側面など)を確認できるように見る練習もしておきましょうね。

ガーゼやタオルで歯を拭いてみる

犬の歯をガーゼで拭く飼い主 ここまでクリアできれば、歯磨きのゴールもあと少しです。

最初は指先に清潔なガーゼを巻きつけて愛犬の歯を軽く拭いてあげましょう。

この時も初めはほんの少しだけ。

欲を出して全体をゴシゴシ…なんて焦って完璧を目指さなくても、毎日コツコツ積み重ねていれば、必ず歯磨きができる日が来ます。

犬歯1本でもガーゼで拭けることの喜びを愛犬と分かち合ってください。

歯のケアをする時、犬の頰、顎、耳元を優しく包むように片手を添えてあげると犬も安心しますし、ケアする時の犬の体勢が安定しやすいです。

シート?歯ブラシ?

歯のケアに慣れたら、いよいよデンタルケアのアイテムを探しに行きましょう。

シート状のものや、歯ブラシ様々な形状がありますが、犬が負担なく歯磨きを受け入れてくれそうな物からチャレンジすると良いでしょう。

もちろん、飼い主が道具を上手く使いこなせるように練習も必要です。

お口の中に入れるものですから、愛犬の口に合わない大きなサイズはお口を大きく開けないと使えないので、避けた方が無難かもしれません。

まとめ

犬の健康管理に欠かせない歯のケア、放っておくと歯石が付着して口臭や歯周病の原因に繋がります。

口元に触れられることに慣れてない犬は、動物病院でもケアするために全身麻酔が必要になるケースは少なくないです。

犬が日頃から口元のケアができることは様々なリスクを減らしてあげることにも繋がりますので、ぜひ続けてみてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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