2018年1月1日

愛犬家なら犬といるだけで幸せになれるオキシトシン「愛情ホルモン」とは?

愛犬には、幸せを感じてほしい飼い主も少なくないと思います。

また、飼い主も愛犬と過ごす中で幸せな気分に浸りたいのではないでしょうか。

幸福度をアップさせたいときに重要なのが、体内で分泌されるホルモンの1つ「オキシトシン」です。

ここでは、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンについてご紹介します。

幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」とは?

犬がハート型のおもちゃをあごの下に置いている様子 オキシトシンは人間の体内に存在するホルモンの一種で、分娩時に子宮を収縮させたり乳腺に働きかけて母乳の分泌を促したりする働きがあります。

最近ではオキシトシンが幸せな気分をもたらすということが注目されており、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」「癒しホルモン」「信頼ホルモン」「思いやりホルモン」など様々な別名をもっています。

人と犬に対するオキシトシンの効果

飼い主がジョギングをしながら犬を散歩している様子 オキシトシンの名を耳にしたことがある人は多いと思いますが、具体的にどのような効果があるかをご存じない人もいるのではないでしょうか。

実は、オキシトシンが分泌されると以下の効果が得られると言われています。

・ストレスの軽減
・睡眠の質の向上
・情緒の安定
・幸せな気分に満たされる
・社交性の上昇
・思いやりの気持ちが増加
・記憶力を高める

未だに研究中なので、確実に効果があるとは断言できません。

しかし、オキシトシンが分泌されると一時的に幸せな気分になるだけではなく、脳や身体にもプラスの影響を与えると言われていて注目されています。


犬との触れ合いでオキシトシンが分泌される

女性が犬を後ろから抱きしめている様子 気になるのは、どうすればオキシトシンが分泌されるかというところです。

恋人がいる場合であれば、スキンシップや抱擁、キスなどをしたときにオキシトシンが分泌されます。

このことは、好きな人と触れ合ったときに幸せな気分に包まれることからも分かります。

そして、愛犬と同じことをしてもオキシトシンは分泌されます。

スキンシップはもちろんのこと、見つめあうだけでも飼い主と愛犬の両方の体内でオキシトシンが分泌されることが分かっています。

米クレアモント大学院大学のポール・ザク教授は、人間が犬や猫と遊んだときにオキシトシンの濃度が上昇するかどうかの実験を行いました。

実験方法はいたって簡単で、被験者100人から血液サンプルを取ってオキシトシン濃度を測定し、さらに犬や猫と遊んだ後にも採血をしてオキシトシン濃度の変化をみるというものです。

この結果、犬好きな人が犬と接するとオキシトシン濃度が上昇することが分かりました。

なお、猫好きな人が猫と触れ合ったときよりも犬好きな人が犬と触れ合ったときのほうがオキシトシンは大幅に上昇したそうです。

犬や猫のオキシトシン濃度を測った場合も同様で、犬のほうが人間と接したときにより多くのオキシトシンを分泌するという結果になりました。

しかしながら、動物が好きではない人が犬や猫と接してもオキシトシン濃度はそれほど変化しないということも同時に分かりました。

犬との触れ合いでオキシトシンが分泌されるのは、犬好きであることが大前提となるようです。

まとめ

草むらの上で女性が犬を撫でている様子 人と犬が触れ合うことによって幸せを感じられることは、科学的にも証明されています。

スキンシップによって双方が幸せになれる不思議な「幸せホルモン」、愛犬との触れ合いを大切にして、幸せな時間をお過ごしください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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