2018年5月25日

【獣医師監修】犬も歯が命!?愛犬の歯について知っておきたいコト

監修にご協力いただきました!

小竹正純先生

多摩獣医科病院  院長

2002年麻布大学獣医学部獣医学科卒業

2006年多摩獣医科病院 勤務

2016年多摩獣医科病院 院長就任(現在に至る)

[川崎市獣医師会、日本小動物歯科研究会、再生医療研究会所属]

皆さんは愛犬の口の中のチェックをしていますか?犬も人間と同じく歯肉炎や歯周病になります。

歯周病は犬には多い病気の一つですが、人間のように甘い物を食べない犬は虫歯にはなりにくいです。

しかし、歯周病を放置していれば行く末には歯が脱落してしまいます。

今回は犬の口腔ケアについて解説していきます。

犬も歯周病になる

歯を診てもらう犬 歯肉炎は歯周病になる手前の歯肉の炎症のみだけですが、歯周病になれば歯と歯茎の境目の歯周ポケットから細菌が入り込み様々な悪さをします。

歯周病になる原因の一つに「歯石の沈着」が挙げられますが、怖いのは細菌が血管内に侵入し臓器に影響を及ぼすことです。

主に心臓、腎臓、肝臓などに病気を引き起こす原因になります。

歯周病については個体差がありますが、ほとんどの老犬は歯周病にかかっているといえますし、若い犬も歯周病にかかることがあります。


歯周病になると起こる症状

歯を見せるハスキー

【歯を気にする・痛がる】

歯周病にかかると違和感を感じて口元を前足で触ったり、更に重度になってくると食事の際に「噛む」ことが辛くなり痛がるようになります。

「食べたいけど食べれない」状態になります。

他にも考えられる病気はありますが、短期間で痩せてきたり食事が進んでない時には歯周病の可能性もあります。

【酷い口臭がある】

犬も人間同様に、食べかすが原因で歯垢や歯石が沈着します。

その結果、歯肉炎や歯周病により腐敗臭ともいえる酷い口臭を放つようになります。

歯肉の腫れなどは口の中を見ないと気づきませんが、この口臭で歯肉炎や歯周病に気づく場合が多々あります。

【鼻水・くしゃみ・鼻血】

口を開ける犬 歯周病が重症化した場合、歯の根の深い部分にまで感染が及びます。

上の歯の場合ですと根の先には鼻腔がありますので、深部の炎症や感染により鼻腔に穴が開いてしまうことがあります。

その結果「鼻腔炎」が引き起こり、鼻水、くしゃみ、鼻血という症状がみられることがあります。

【下顎骨折】

上記は上の歯の場合ですが下の歯が同じように歯周病が重症化すると、下の歯を支える歯槽骨が溶けてもろくなり骨が薄くなっていきます。

酷い場合には下顎骨折に至りますので、ゆっくりと進行していく病気ではあるものの気づいた時には既に骨折している場合があり早期発見が重要です。

【顔の腫れ・膿が出る】

上の歯の場合感染が深部に及ぶと、眼の真下あたりが腫れることがあります。

放置すれば頬が膨らむだけでなく、患部が破裂し膿が溢れ出てくるような事態にもなります。


歯周病予防や対策

骨型のガムを噛む犬 歯肉炎や歯周病予防の一つとして、ホームケアがあります。

歯を磨いてあげることが一番良いのですが、歯磨きを嫌がる犬も多く歯磨きが難しいことがあります。

そのような場合には、汚れをガーゼなどで拭き取ってあげたり、歯磨きガムを利用する方法もあります。

最近では、歯垢や歯石の沈着を防ぐサプリもあります。

ガーゼなどで汚れを取ってあげる場合は噛まれないように気をつけるのと、力を入れ過ぎると嫌がるので力加減には注意しましょう。

歯ではなく誤って歯茎をひたすらゴシゴシした結果、逆に歯茎を傷つけて感染する原因を作りかねません。

歯磨きガムを利用する場合は、適切なサイズを選んであげて下さい。食べにくいのと、喉つまりの原因となります。

ホームケアが難しい場合は全身麻酔での歯石除去という方法がありますが、老犬にとって全身麻酔は負担もあり難しい場合があります。

かかりつけの動物病院などで、獣医師に相談の上検討するようにしましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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