2018年8月26日
愛犬はどっち?「やせ体型」「肥満体型」に多い疾患、病気について
ななな
10年以上犬と生活してきた経験を活かして、役に立てる、共感できる記事を目指しています
犬の体重管理は健康のためにとても大切なことです。
太り過ぎはもちろん、やせ過ぎていても病気になるリスクが高まります。
今回はやせ体型と肥満体型、それぞれに多く見られる疾患を紹介していきます。
今回はペット保険会社のアニコム損害保険会社が2016年2月15日~23日に実施したアンケート、3,445頭の犬のデータより引用しています。
【問題1】消化器疾患が多い犬は太り過ぎ?やせすぎ?
食道炎や胃炎など消化器が不調による疾患、多いのは太っている犬でしょうか、やせている犬でしょうか。正解はやせすぎの犬なのです。
太っている犬ほど消化器に悪影響があるように思いますが、実はやせている犬のほうが消化器系の疾患が起こしている、また起こしやすい可能性が高いのです。
消化器に異常があると、食事をとっても栄養をうまく摂取できず、そのまま排出されてしまうことになります。
すると栄養不足になり、どんどんやせてしまうということになってしまうのです。
そのため、消化器疾患になった犬のデータを見てみるとやせぎみの犬が32%前後、太り気味の犬が22%前後という結果になっています。
【問題2】生殖器疾患が多い犬はどちらの体型?
続いて生殖器疾患が多い犬です。こちらは太り過ぎの犬のほうが発症割合が多くなっています。
太っている場合はどうしてもお腹周り、そして生殖器回りにもお肉が増えてしまいます。
するとそこには汚れが溜まり、細菌が侵入しやすいという状態になってしまうのです。
その結果オスの場合は亀頭包皮炎、メスでは子宮蓄膿症などになりやすくなってしまうのです。
アニコム損害保険のデータを見てみると、やせぎみの犬が2%に対して太り気味の犬では4%となっています。
頻繁に見られる病気ではないですが、体型によってかかりやすさが変わってくる傾向にあるので注意しておいてください。
【問題3】寄生虫症の可能性が高い体型は?
最後に紹介するのは寄生虫症です。ノミやダニ、フィラリアはもちろん体内で寄生をする犬回虫といった寄生虫もいます。
これらは犬だけでなく、人にも感染する可能性があるので特に注意が必要です。
こういった寄生虫にかかりやすい犬は、実はやせ型の犬なのです。
もし体内寄生虫に感染すると体内で栄養素を取ってさらに成長、体内を蝕んでしまいます。
他にも消化管を傷つけて食事が取れないようになってしまうこともあります。
食欲があるのに痩せているという場合は、寄生虫が原因になっているかもしれません。
動物病院に行けば検便で寄生虫の有無がわかり、もしいた場合でも駆虫薬を用いればすぐに治療することができるので早めの検査をおすすめします。
まとめ
太りやすい犬、やせている犬に多く見られる疾患を紹介しました。体重管理はしっかりと行い健康的でいてほしいですよね。
普通に生活しているはずなのに太っていく、やせていくという場合は病気の可能性があります。
注意して見守っていきましょう。
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