2018年1月31日

【獣医師監修】愛犬に白髪が!~原因・予防法~1/2

監修にご協力いただきました!

北里大学獣医学部卒業

2016年 新座えのもと動物病院を設立、院長に就任(現任)

愛犬はまだ若いのに白髪が生え始めた、または急激に白髪が増えたような気がして心配している飼い主さんは意外と多いものです。

今回は、白髪が生えるメカニズムや原因、そして白髪の予防法などをご紹介します。

犬の白髪は「メラニン色素」の不足

こちらを見つめる黒い犬 被毛は成長する過程で「色素細胞(メラサイト)」が作り出したメラニン色素が毛髪内に取り込まれることで色がつきます。

白髪になる場合は、この色素細胞の働きがなんらかの原因で低下し、髪に色をつけるメラニン色素が作れなかったためと考えられています。

メラニン色素が正常につくられなくなる要因として考えられるものについては、次の章で具体的にお話していきます。

犬に白髪が生える原因

伏せる黒い犬

加齢や老化によるもの

人間同様に犬も、加齢や老化によって白髪が現れます。

しかし人間のように頭髪全体が白くなることは珍しく、犬は被毛の色素が徐々に退色していき白っぽくなっていきます。

また犬の白髪は、顔周りや口の周りなどから出始めるのも特徴です。

加齢や老化の場合は、だいたいシニア期とされる7歳くらい(人間でいうと40代くらい)から生え始めますが、犬種によっては3歳くらいから生え始めることもあるようです。

また白髪になりやすい犬種もあるようで、大型犬ではゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバー、中型犬では柴犬が比較的白髪が目立つ犬種と言われています。

遺伝によるもの

犬の毛色は遺伝子の配置によって決定します。

ほとんどの犬は、いろいろな色になり得る遺伝子を持っていて、その中で一番優位となる毛色が優先されて決まるのです。

しかしある特定の犬種は、老化に関係なく遺伝的な理由によって成長の過程で退色することがあります。

これはトイプードルによく聞く話ですが、子犬のときは茶色の毛色だったのが成長につれてアプリコットになるということがあるようです。

ほかにもチワワ、ヨークシャテリア、柴犬、ポメラニアン、ミニチュア・ダックスフンドなどがこれに該当します。

ただし真っ白に退色するということはあまりありません。また遺伝的な退色であれば特に心配する必要はないようです。

ストレスによるもの

若白髪の場合は「ストレス」も大きな原因となります。

例)
・住環境の変化(引越し、飼い主が変わった)
・家族が増えた(子供が生まれた、ペットが増えた)
・家族が減った(飼い主や家族が亡くなった、結婚などで家を出て行った)
・騒音(近くで工事をしている、近隣住民が騒がしい)
・運動不足(散歩に連れて行ってもらえない、遊んでもらえない)
・退屈(お留守番の時間が長い)

過度なストレスがかかれば、自律神経のバランスを崩します。

これは人間も犬も同様です。

自律神経には成長ホルモンの分泌や、血液の流れをコントロールする役割があります。

そのため自律神経が乱れると健康な毛髪を育てにくい状態となり、結果的に白髪の原因となります。

もし上記に当てはまるようなことがあれば、すぐに改善するようにしましょう。

栄養不足

偏った食事により白髪になることもあります。

ミネラル、アミノ酸、ビタミンなどが不足し、メラノサイトの働きが低下することで、白髪を生成しやすくなるわけです。

メラニン色素の生成を補う栄養素を積極的に取り入れ、栄養成分やカロリーなどは年齢に合っているか定期的に見直すようにしましょう。

特にシニアの場合、シニア期に適した栄養バランスのドックフードに切り替えるのもおすすめです。

フケや脱毛なども見られる際は皮膚疾患かも?

白髪のほかに、被毛の伸びが悪い、肌のハリがない、フケが目立つ、皮膚にできものがあるなどの症状があれば、皮膚病の可能性もあります。

また皮膚病のほかにも、胃腸疾患や甲状腺疾患などでも白髪が増えることもありますので、気になる症状があれば動物病院を受診しましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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