2017年11月23日

スキッパーキについて

スキッパーキはベルギー出身の小型犬で、全身真っ黒な見た目が印象的です。

日本ではあまり見かけない犬種ではありますが、一部の犬好きにはこよなく愛されています。

ここでは、そんなスキッパーキについてご紹介します。

スキッパーキの歴史

遠くを見るスキッパーキ スキッパーキはベルギーを故郷とする犬種で、15世紀頃には存在したと考えられています。

そして、その起源には2つの有力な説があるようです。

1つ目は、スキッパーキが番犬をしていた船の船乗りが持ち帰ったことが由来だという説です。

ベルギーのフランドル地方の言語であるフラマン語では、スキッパーキは船乗りを意味するそうです。

2つ目は、ルー・ベルナールという牧羊犬を祖先犬とするという説です。

ネズミ捕りを目的に小型化されたのがスキッパーキだといわれています。

そんなスキッパーキが初めてドッグショーに出展されたのは1885年のことで、ベルギー王妃であるマリー・アンニエットも可愛らしいスキッパーキの虜になったそうです。

そして、このことをきっかけにスキッパーキは一気に人気犬種となりました。その時の流行は数年で去ってしまいましたが、その後も一部の愛好家から安定した支持を受けています。

スキッパーキの特徴

花畑に佇むスキッパーキ スキッパーキの最大の特徴といえば、やはり真っ黒な身体です。

小型犬に分類される犬種で体高25~40㎝、体重3~9㎏と小さな身体をしていますが、どこか凛とした雰囲気があります。

首周りに生えている被毛ととがったマズルが特徴的で、耳はピンと立っています。

以前は断尾が行われていて尻尾がなかったスキッパーキですが、動物愛護の観点から最近では断尾しないことも多いようです。

性格は明るく元気で活発、好奇心旺盛です。運動能力も高く、小型犬ながら大型犬に負けないほどのジャンプ力があります。

破天荒な一面もあり、飼い主が予想もしなかった行動を取ることもあります。

これが原因で他人に迷惑をかけないようにするためにも、しっかりとコントロールできるようにしておく必要があります。

家族に対しては愛情深く小さな子どもとも仲良く遊ぶことができますが、警戒心が強いため誰にでも愛想を振りまくことはしません。

周囲の変化に敏感なので、優秀な番犬となる資質を持っているといえるでしょう。


スキッパーキの飼い方

森の中のスキッパーキ

しつけ

興奮すると周りが見えなくなるので、事故を起こさないためにも子犬の頃からしっかりとトレーニングを行うことが大切です。

頑固なうえに自分で考えて行動するところがあるので、しつけには少々苦慮するかもしれません。

運動

運動神経抜群のスキッパーキですが、小型犬なので大型犬ほどの運動量は必要としません。

1日2回、1回あたり30分を目安に散歩を行いましょう。ドッグランなどで思い切り遊ばせてあげるのもおすすめです。

被毛のケア

ダブルコートの犬種なので、小まめな被毛のケアは必須です。

週に2~3回を目安にブラッシングやコーミングを行い、シャンプーも定期的に行いましょう。

被毛のケアを行うことで毛に艶が出て、より美しい犬になります。

飼育環境

暑さに弱い犬種なので、特に夏は配慮してあげる必要があります。

温度管理に注意し、室内はエアコンを効かせるようにしましょう。

外飼いするときも、夜と夏場は室内で過ごさせてあげることをおすすめします。

まとめ

緑の中のスキッパーキ スキッパーキのジャパンケネルクラブの登録頭数は毎年50頭ほどなので、多くの人はスキッパーキを見たことがないかと思います。

しかし、見た目も性格も愛嬌のある魅力的な犬種です。

飼育はやや大変で初心者が気軽に飼える犬種ではありませんが、適切なしつけを行えばかわいくて頼りになるパートナーになってくれるでしょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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