2018年1月26日

犬の柄・パターンについて!タンやハーレクインなど一覧でご紹介

飼い主や犬のお迎えを考えている方、犬の記事を読むのが大好きな方は、犬のパターン(柄)には様々な種類があるのをご存知かもしれません。

犬種によってはすでにパターンが決まっているため、そのパターン以外はスタンダードとして認められないこともあります。

タンやサドル、バイカラー、プリンドルなど、犬のパターンとパターンから見えてくる魅力などをご紹介します。

犬のパターン一覧

色々なパターンの犬が散歩をしてもらっている様子 犬のパターンや、その柄で知名度の高い犬種なども合わせてご紹介します。

スポット

スポットの犬種、ダルメシアン スポットはホワイトなどの明るい色をベースに、ブラックやブラウンなどの濃い色がスポット状(点々)に現れるパターンです。

ダルメシアン

ダルメシアンは子供のころからスポットであることが分かる様子
ダルメシアンは少なくとも3つの斑点遺伝子の特別変異が起こってこのような美しい模様ができています。


ハーレクイン

ハーレークインのグレート・デン ハーレクインとは、すべての犬種の中でグレート・デンだけで発現する模様です。

一見ダルメシアンのスポットと同じように見えますが、スポットと違うのは斑点がまだらなところにあります。

グレート・デン

ハーレークインパターンのグレート・デンたち 大小様々な斑点は派手なので、中世の演劇界での道化師のようだとされ、ハーレクインと呼ばれています。

タン

タンの犬がおもちゃをくわえている様子 犬の毛色でレンガのような赤茶色の毛色をタンと言います。

タンのパターンを持つ犬の多くは、眉毛、マズル周辺、足元、胸元にタンの色が現れます。

ブラックやブラウンなど、タンよりも暗く濃い色とともに発現し、ブラック・アンド・タンや、ブラウン・アンド・タンと呼ばれています。

タンのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

ダックスフンド

タンのダックスフンド ダックスフンドの中には、タンカラーではなく、クリームなどの淡い色単色だけの犬もいますが、このような犬は繁殖家の中では「退色」とされ、スタンダードとしてショーに出場することはできません。

ミニチュア・ピンシャー

タンのミニチュアピンシャー

ドーベルマン

タンのドーベルマン

トライカラー

トライカラーの犬が芝生の上を歩いている様子 トライカラーは、はっきりと区別できる三色の色を持つパターンのことを指します。

トライカラーは多くの場合、体の上の方にブラック、レバー、ブルーなどの濃い色が配置され、お腹から足先にかけての体の下の方にホワイトが入ります。

しかし、白をベースにしてブラックやタンなどが入るものもトライカラーに分類されます。

トライカラーのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

ビーグル

トライカラーのビーグルがドッグスポーツを行っている様子

コリー

トライカラーのコリー

パピヨン

トライカラーのパピヨン

バイカラー

バイカラーの犬が二匹並んで浜辺を歩いている様子 バイカラーとは、白ベースの二色カラーで構成された全てのパターンを指します。

キャバリア・キングチャールズ・スパニエルのバイカラーは「ブレンハイム」とも呼ばれ、胸元と腹部、足先、首回りが白になります。

もう一つ、左右対称のバイカラーは「アイリッシュ・スポッテド」とも呼ばれ、主に牧羊犬に多いパターンになります。

バイカラーのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル

バイカラーのキャバリアキングチャールズスパニエル

ボーダー・コリー

バイカラーのボーダーコリー

ボストン・テリア

バイカラーのボストンテリア

マール

マール柄の犬 マールとは、大理石のような濃い色と淡い色が優雅に組み合わされた不規則な模様を指します。

通常マールはホワイトやクリームなどの薄い色に、これより濃い色が斑点で出現します。

濃い色が何色かによって、ブルー・マール、レッド・マールなどと呼びますが、ダックスフンドのマールは特別にダップルと呼ばれています。

マール柄のパターンで知名度の高い犬種は以下になります。
 

ボーダー・コリー

マール柄のボーダーコリー

ダックスフンド

マール柄のダックスフンド

シェルティー

マール柄のシェルティ

ブリンドル

ブリンドルパターンの犬 ブリンドルは、ブラック、ブラウン、タン、ゴールドなどの毛色が美しいパターンを生み出したものを指します。

グレート・デーンやフレンチ・ブルドッグなどの犬種で見ることができます。

日本では、「虎毛」呼ばれ親しまれており、遠目では真っ黒に見えても、光の当たり具合で虎のような縞模様になっている犬も多く存在します。

ブリンドルのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

ウェルシュ・コーギー・カーディガン

マールパターンのウェルシュ・コーギー・カーディガン

フレンチ・ブルドッグ

ブリンドルパターンのフレンチ・ブルドッグ

グレート・デン

ブリンドルパターンのグレート・デン

セーブル

セーブルパターンの犬 セーブルは、イエロー、シルバー、タン、グレイなどの単色あるいはいくつかのカラーが混じり合った被毛の、先端だけに黒いものが不規則に混じったパターンです。

ネコ目イタチ科テン属のクロテンという動物の被毛に似ていることから名付けられました。

毛の全体が黒いわけではなく、一見グラデーションのように見えます。

セーブルのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

ポメラニアン

セーブルパターンのポメラニアン

シェットランド・シープドッグ

セーブルパターンのシェットランド・シープドッグ

コリー

セーブルパターンのコリー

サドル

サドルを乗せた犬 サドルと聞いて思い浮かべるのは自転車でしょうか?

犬のパターンのサドルはまさにそのような意味で、地色よりも濃い色の被毛が背中に覆いかぶさっているように見えるパターンを指します。(上の画像は実際に背負っています。)

馬の鞍という意味のサドルそのままに、まるで犬に鞍を載せているように見えることが特徴です。

サドルのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

エアデール・テリア

サドルパターンのエアデール・テリア

ジャーマン・シェパード

サドルパターンのジャーマン・シェパード

ブラッド・ハウンド

サドルパターンのブラッド・ハウンド

パーティカラー

パーティカラーパターンの犬 パーティカラーとは「雑色」という意味で、その名の通りホワイトをベースにはっきりと区別できる1色か2色の斑点があるパターンを指します。

概念としては、斑点が一色であればバイカラー、2色であればトライカラーとも捉えられるため、バイカラーやトライカラーの亜種とも言われていて色々な犬種でみることができます。

パーティカラーのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

アメリカン・コッカー・スパニエル

パーティカラーパターンのアメリカン・コッカー・スパニエル

パピヨン

パーティカラーパターンのパピヨン

イングリッシュ・コッカー・スパニエル

パーティカラーパターンのイングリッシュ・コッカー・スパニエル

グリズル

グリズルパターンの犬 基本色の黒をベースに、赤茶色や灰色系の色が混ざったパターンのことを指します。

グリズルのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

レークランド・テリア

グリズルパターンのレークランド・テリア

ボーダー・テリア

グリズルパターンのボーダー・テリア

ノーフォーク・テリア

グリズルパターンのノーフォーク・テリア

ブラックマスク

ブラックマスクパターンの犬 ブラックマスクはその名の通り、ホワイトやクリームなどのベースの淡い色にマズル周辺や耳などが黒くなるパターンです。

ブラックマスクのパターンで知名度の高い犬種は以下になります。

パグ

ブラックマスクパターンのパグ

ペキニーズ

ブラックマスクパターンのペキニーズ

フレンチ・ブルドッグ

ブラックマスクパターンのフレンチ・ブルドッグ

犬の被毛の決まりごと

ミニチュアダックスフンドの子犬 この犬種はこうであるのが望ましいということを数値などで詳しく定めたのが、「犬種のスタンダード」です。

基本的にこのスタンダードに則った犬しかドッグショーに出場することはできず、公式に繁殖することもできません。

これは、ただ美しい容姿を持つ血統を守るためだけではなく、遺伝的疾患などを持つ犬を産ませないためにとても重要なことです。

そのため、犬の世界では、いろいろな色やパターンを好き勝手に交配させることはできないのです。

例えば、ミニチュア・ダックスフンドのある色は同じ色同士で交配させることは禁じられています。

しかし、珍しい色や模様の犬が求められ、もてはやされている現状から、こういった禁を犯すブリーダーも存在するのも事実です。

珍しい色や模様がなく、どんなカラーであったとしても、どの犬も世界に一匹だけの犬なので大事にしてあげてください。

まとめ

様々なパターンの犬 犬のパターンを一覧で紹介しました。

犬というのは、犬種、カラー、そのカラーの組み合わせのパターンによって無限に魅力が生まれる動物です。

そのパターンは同じ呼び方でも千差万別です。

また、ミニチュア・ダックスフンドやチワワ、トイ・プードルなど人気の犬種は認定されていないカラーやパターンが無理やり作られるケースがあります。

スタンダードに認定されていないパターンは確かに珍しいですが、なぜ認定されていないのかをお迎えする前に一度考えてみることも大切かもしれません。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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