2018年2月3日

犬の換毛期!時期や期間について

犬の飼い主が頭を悩まされるものの一つに、抜け毛の問題があります。

抜け毛対策は欠かせませんが、いつ頃抜け毛が増えるのかは知っておきたいところではないでしょうか。

ここでは、犬の換毛期についてご紹介します。

ダブルコートの犬の換毛期

ゴールデンレトリバー 犬の被毛は、大きく「ダブルコート」と「シングルコート」に分かれます。

ダブルコートとは、綿毛のようにほわほわのアンダーコートと、太くて硬いオーバーコートから成る被毛のこと。

アンダーコートには体温を保持する役割があり、オーバーコートには皮膚を守る役割があります。

ダブルコートの犬は、一般的に春と秋に換毛期を迎えます。

季節によって保温のために必要な毛が異なるため、換毛期になるとアンダーコートが抜けます。

最もたくさんのアンダーコートが必要になるのは冬で、この時期には「冬毛」と呼ばれるふわふわとした毛が生えます。

冬になると柴犬が太って見えるのは、この冬毛のためです。

しかし、春になって暖かくなると冬毛はどんどんと抜けていきます。そして、7月頃には春の換毛期も終わりを迎えます。

暑い夏には「夏毛」と呼ばれる荒い毛が生えますが、徐々に寒くなって気温が下がると夏毛が抜け、冬毛が生えてきます。

これが秋の換毛期で、11月後半頃まで続くことが多いようです。

このように犬の換毛期はかなり長いため、量の違いはありますが、常にある程度の抜け毛はあるといっていいでしょう。

ダブルコートの犬としては、柴犬やゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、シベリアン・ハスキー、フレンチ・ブルドッグ、パグ、ジャックラッセルテリア、ボーダーコリー、ダックスフンドなどが挙げられます。

これらの犬種を飼っている人は、春と秋には特にしっかりと抜け毛対策をする必要があります。

シングルコートの犬の換毛期

プードル シングルコートの犬にはアンダーコートはなく、オーバーコートだけがあります。

そのため換毛期らしい換毛期はなく、オーバーコートだけが1年を通して徐々に生え変わっていきます。

抜け毛はありますが、その量はダブルコートの犬と比べるとかなり少ないといえます。

シングルコートの犬としては、プードル、マルチーズ、パピヨン、ヨークシャー・テリアなどが挙げられます。

抜け毛対策は比較的簡単ですが、シングルコートの犬は寒さに弱いのでしっかり空調管理をするようにしてください。


換毛期は犬によってそれぞれ

イングリッシュブルドッグ ダブルコートの犬は春と秋に2回換毛期があり、シングルコートの犬は1年を通して少しずつ毛が生え変わります。

とはいえ毛の生え変わり方は個体差があり、たとえ犬種が同じでも全く同じ時期に換毛期を迎えるとは限りません。

特に最近の犬は室内で飼われていることが多いため、季節にかかわらず快適な環境で生活しています。

そのため換毛期が乱れており、ダブルコートにもかかわらず1年を通して抜け毛がある犬も少なくないようです。

しかし、換毛期が乱れているからといって室内の温度調整を控える必要はありません。

特に暑さに弱い犬や寒さに弱い犬の場合は、温度調整は必須です。

大切なのは、いつ毛が生え変わるかにかかわらずしっかりと抜け毛対策を行うことです。

抜け毛が増えてきたと思ったら、より丁寧にブラッシングをするようにしてください。

まとめ

芝生の上に座る犬と飼い主 愛犬の毛が生え変わる時期には、あまりの抜け毛の多さにため息を付きたくなることもあるかもしれません。

しかし、抜け毛は犬にとって必要なものです。

愛犬の健康を守るためにも、しっかり被毛のケアをしてあげてください。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP