2017年6月22日

パピヨンってどんな犬?魅力と飼うときのポイント

パピヨンは誰でも知っている大人気の犬種のひとつです。

犬を飼うならパピヨンと決めていた、という方も多いのではないでしょうか。ここではパピヨンの特徴や魅力、飼育方法などについてまとめました。

知れば知るほど、パピヨンが飼いたくなるはずです。

パピヨンの歴史

道端で歩いているパピヨン パピヨンはフランス原産の超小型犬です。

蝶のような美しい耳が特徴的で、愛玩犬として根強い人気があります。王妃マリー・アントワネットが愛した犬としても有名で、処刑される直前まで大事にしていたといわれています。

初期のパピヨンは耳よりもしっぽが特徴的で、私たちが知っているようなパピヨンは18世紀頃から増えてきたそうです。

スピッツとの交配により大きな立ち耳になり、チワワとの交配でより小さいサイズになりました。

パピヨンの特徴

パピヨンの顔 一番の特徴は、何といっても耳、足、胸、しっぽの長い飾り毛です。これによって、パピヨンならではのエレガントな雰囲気が生まれます。

毛色はレッド&ホワイト、ホワイト&ブラック、トライカラー(白、茶、黒)の3種類があり、トライカラーが最近人気になってきているそうです。

遺伝病は少ない犬種ですが、膝蓋骨脱臼には十分に注意しましょう。また、病気以上に気を付けなければいけないのが怪我です。華奢なパピヨンは骨折しやすいので、高いところから飛び降りさせないように気を付けましょう。


パピヨンの性格

散歩中のパピヨン パピヨンは、非常に頭のよい犬種です。イギリスの研究機関によるとパピヨンは小型犬の中で一番頭がよく、あらゆる犬種のなかでも8番目の知能をもっているそうです。

性格は、優雅で気品のある見た目とは裏腹に明るく活発、フレンドリーで遊び好きです。

順応性が高く、子どもや他の犬とも仲良くできます。賢いために空気を読むことも得意ですが、それが行き過ぎて神経質になってしまう個体もいるようです。
自己主張が強い一面もありますが、しっかりとしつけをすれば問題ありません。

また、警戒心から吠えることが少ないのもパピヨンを飼うメリットのひとつです。

パピヨンの飼育方法

トイレトレーの上にフセしているパピヨン

しつけ

飼いやすい犬種とはいっても、しつけは当然必要です。しっかりとしつけをしないと自己中心的でわがままな性格になってしまうので要注意です。

集中力が長く続くタイプではないので、短時間のトレーニングを毎日継続して行うとよいでしょう。

運動

パピヨンは華奢な体つきにもかかわらず、高い運動能力を持っています。そのため毎日30分ほどの散歩が必要になります。

ドッグスポーツを楽しむこともできますが、関節を痛めやすいため異変がないか常に観察するようにしましょう。

ブラッシング

パピヨンは抜け毛の多い犬種ではありませんが、毛が長いため週に2~3回のブラッシングは欠かせません。特に耳の後ろは毛玉ができやすいので、念入りにブラッシングするようにしましょう。

室内環境

温度

パピヨンはシングルコートで被毛が少ないため、暑さにも寒さにも弱い犬種です。1年を通して、20度~25度を目安に温度管理をしましょう。特に、夏の熱中症には十分に注意してください。

パピヨンは骨折しやすい犬種で、固い地面は苦手です。膝蓋骨脱臼という病気の発症率も高いため、床には十分に気を配る必要があります。

床がフローリングの場合は、カーペットなどを敷いて柔らかく滑りにくい状態にしておきましょう。

サークル

人懐っこいパピヨンは、家族と一緒に過ごす時間が大好きです。

ひとりぼっちにしておくとストレスを溜めてしまうので、サークルは家族が集まるような場所に置きましょう。このとき、冷房や暖房が直接当たらないように注意してください。

歯磨き

あごが小さい犬種は、少しの虫歯でも大きな問題になります。これは、パピヨンに限らず小型犬全般にいえることです。歯周病を予防するためにも、毎日の歯磨きを習慣づけるとよいでしょう。

肛門腺絞り

肛門腺絞りをしないと、肛門嚢炎になるリスクがあります。1か月に1回は肛門腺を絞ってあげましょう。分泌液の臭いはかなりきついので、お風呂場で行うことをおすすめします。やり方がわからないときは、獣医さんなどに相談するとよいでしょう。

パピヨンのおすすめカット

耳の飾り毛が長いパピヨン パピヨンは、いろいろなカットを楽しむには最適な犬種です。毛が伸びるスピードが遅いので、一度カットすると長く同じスタイルを楽しめます。可愛くカットして、個性的な自分だけの愛犬にしてあげてください。

バタフライスタイル

パピヨンといって思い浮かべるのは、定番のバタフライスタイルです。パピヨンらしく、優雅に仕上げてもらいましょう。おしり周りだけ短くカットしてもらうとお手入れが楽になります。

サマーカット

全体的に短くすっきりとさせるので、ガラッと雰囲気が変わります。思い切ったイメチェンにぴったりですね。

チワワスタイル

サマーカットよりもさらに短くすると、まるでチワワのようになります。優雅な雰囲気から、スポーティーな雰囲気に一変します。

丸耳スタイル

耳だけをカットするこのスタイルは、初めてカットにチャレンジする人におすすめです。カットするのは耳の毛だけなので、寒さから風邪をひく心配もありません。

まんまるカット

全体的に丸みを帯びるようにするまんまるカットは、パピヨンをまるでぬいぐるみのように可愛らしくしてくれます。しっぽも丸くなるようにカットしてもらいましょう。

ライオンカット

パピヨンなら、ライオンカットだってとても可愛く仕上がります。顔回りや胸元はボリューミー、胴体は短めにカットするので、トイレや散歩後のお手入れも楽になります。

キャバリアKCスパニエルスタイル

長く伸びた耳の毛を下に流すことで、キャバリアKCスパニエルスタイルになります。おっとりとした優しい雰囲気になるので、女の子におすすめですよ。

パピーカット

パピーカットをすると、ただでさえ小さなパピヨンがさらに小さくなります。愛くるしく、守ってあげたくなりますね。

パピヨンを飼うには

パピヨンの子犬 パピヨンを家族として迎えるときには、大きく分けてブリーダーから購入する方法と里親になる方法があります。

ブリーダーから購入する

ブリーダーから購入する場合は、信頼できる優良なブリーダーかどうかを調べましょう。

評判をきくだけではなく、実際に訪問して飼育環境をみせてもらうことが大切です。

また、そのブリーダーが十分な知識と経験をもっているかも確認しましょう。

ペットショップで買う方法もありますが、ペットショップで売っているペットはもともとブリーダーから購入しています。

そのため、同じペットを飼うにしても割高になってしまいます。

実際に育てた人を確認できるという観点からいっても、ペットショップよりブリーダーをおすすめします。

里親になる

全国には、里親に出されている犬がたくさんいます。それは、比較的飼いやすい犬種であるパピヨンも例外ではありません。

飼い主の手を離れた犬は、里親が見つからなければ保健所で殺処分される運命にあります。

里親になれば、1つの尊い命を守ることができます。前の飼い主に代わって里親となり、愛情たっぷりにパピヨンを育ててはいかがでしょうか。

まとめ

パピヨンを抱いている女性 パピヨンは、エレガントな容姿と人懐っこい性格が魅力的な犬種です。

小型犬の中で一番賢いといわれるパピヨンはしつけもしやすく、犬の飼育が初めての人にもおすすめですよ。

たくさんの愛情を与えて、パピヨンと幸せな時間を過ごしてくださいね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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