2017年12月15日

ハバニーズについて

美しい長毛に身体を包んだハバニーズは、どこか気高い印象があります。

日本ではあまり見かけない犬種ですが、アメリカでは現在人気がうなぎ上りのハバニーズについてご紹介します。

ハバニーズの歴史

ハバニーズが芝生の上を歩いている様子 ハバニーズは、キューバを故郷とする小型犬です。

その祖先犬は、スペイン人が16世紀にキューバに持ち込んだ犬だと考えられています。

ハバニーズはキューバで上流階級の人々の間で愛されていた犬種で、後にロシアやフランスなどの国々にもわたりました。

しかし、これらの国で革命が起こって上流階級の人々の地位が没落するとともにハバニーズも減少の一途を辿り、絶滅の危機にまで追い込まれました。

絶滅を回避するために生き残ったハバニーズたちが送られたのがアメリカで、プードルなど他の小型犬と交配をすることで繁殖されていきました。

ハバニーズが現在に近い姿になったのはこの頃からです。

時代が変わりキューバの情勢がある程度回復すると、ハバニーズはキューバに送り返されました。

世界ではまだまだマイナーな犬種であるハバニーズですが、最近では人気が高まりつつあるようです。

ハバニーズの特徴

ハバニーズの子犬が芝生でかけている様子 体高25㎝前後、体重5㎏前後の小型犬で、元気いっぱいに歩きます。

目は大きく、アーモンド形をしています。どこか優し気な表情をしており、飼い主の心を癒してくれることでしょう。

最大の特徴はやはりシルクのような美しい被毛で、ゆるくウェーブがかかっており光沢があります。

毛色はシェード、フォーン、ブラック、レディッシュ・ブラウン、ハバナ・ブラウン、タバコなどがあり、稀に美しいピュア・ホワイトの被毛を持つ個体もいます。

成長に伴い毛色が変わることがあるのもハバニーズを飼う楽しみの一つだといえます。


ハバニーズの性格

ハバニーズが芝生の上でこちらをみつめている様子 明るく人懐っこいところが魅力で、子どもとも仲良くすることができます。

人見知りしないので、家庭犬としてぴったりだといえるでしょう。

しかし、ハバニーズはテリアのような性格だといわれることもあり、気が強い一面があります。

頑固なところもあるので、しつけは根気よく行う必要があります。

ハバニーズの飼い方

ハバニーズの子犬が横を向いて歩いている様子 あまり飼われていない犬種だと扱いにくいのかと思ってしまいますが、ハバニーズは理想的な家庭犬に慣れる素質を持っている犬種です。

ハバニーズを飼うときに大切なポイントをご紹介します。

運動

活発な犬種なので、散歩は長めに行ってあげるとよいでしょう。

また、毎日の散歩の他にも心身を刺激するような遊びを取り入れてあげてください。

被毛のケア

長くて美しい被毛をキープするため、ブラッシングは小まめに行いましょう。

トリミングでは、プードルのように色々なカットをして楽しむこともできます。

しつけ

飼い主がリーダーシップをとり、上下関係をしっかり教えるようにしましょう。

また、人が大好きなのでコミュニケーションを取りながらトレーニングを行うようにしてください。

病気

遺伝病が少なく、しっかり健康管理を行えば元気に長生きしてくれます。

小型犬に多い膝蓋骨脱臼になることがあるので、足を痛がるそぶりを見せたら病院に連れて行くようにしてください。

また、稀にかかる病気として進行性網膜萎縮症、白内障、外耳炎などがあるので、身体に異常がないか小まめにチェックするようにしてください。

まとめ

ハバニーズが花の中でお座りをしている様子 2016年にジャパンケネルクラブに登録されているハバニーズはたったの23頭で、決して多いとはいえません。

しかし、国内でも熱心にハバニーズの繁殖を行っているブリーダーは存在します。

ハバニーズを飼いたいと考えている人は、ぜひ良いブリーダーを探してください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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