2018年2月9日

【ビアディ】ビアデッド・コリーの魅力から歴史まで

ビアデッド・コリーはスコットランド原産の大型犬で、オールド・イングリッシュ・シープドッグとよく似た姿をしています。

そんなビアデッド・コリーの魅力から歴史までご紹介します。

絶滅寸前だったビアデッド・コリー

ビアデッド・コリーが座っている様子 ビアデッド・コリーは、スコットランドを故郷とする犬種です。

1500年代にスコットランド土着のハイランド・コリーとポーランド原産のポリッシュ・ローランド・シープドッグが掛け合わせられて生まれました。

18~19世紀頃は、ビアデッド・コリーは優秀な使役犬として重宝されていたそうです。

そんなビアデッド・コリーでしたが、第二次世界大戦のときには絶滅の危機にまで追い込まれてしまいます。

一時期は、ビアデッド・コリーはすでに絶滅したものと考えられていました。

しかし、危機的状況にあったビアデッド・コリーを救ったのがミドルセックス州で暮らしていたウィルソン夫人です。

夫人はシェットランド・シープドッグを飼いたいと考えていましたが、そのときにはシェットランド・シープドッグがたまたまいなかったため代わりにメスのビアデッド・コリーを譲り受けました。

そして、そのビアデッド・コリーにジーニーと名付けて可愛がります。

その後ビアデッド・コリーが絶滅寸前だと知った夫人は自ら繁殖活動に乗り出しますが、交配相手はなかなか見つかりませんでした。

そんなとき、偶然にも散歩中にオスのビアデッド・コリーのバリーに出会います。

この偶然の出会いのおかげでビアデッド・コリーは絶滅せずに済みました。

現存しているビアデッド・コリーのほとんどは、ジーニーとバリーの子孫だといわれています。

ビアデッド・コリーの特徴

ビアデッド・コリーが芝生を走っている様子 ビアデッド・コリーは体高55㎝前後、体重25㎏前後で大型犬に分類され、全身がふさふさの長い被毛で覆われています。

被毛が厚いためぱっと見では体格がわかりませんが、引き締まった身体をしています。

大きな目と垂れた耳が可愛らしく、しっぽは場合によって断尾されます。

毛色はブラックやブルー、ブラウン、サンディ、フォーンなどがあります。

成長するにつれて毛色が変わるのがこの犬種の特徴で、初めは単色ですが徐々にホワイトの部分が増えていきます。

これもビアデッド・コリーを飼うときの楽しみの一つといえるでしょう。

性格は活発で人懐っこく、やんちゃですが、知的で状況判断に優れているという面も持ち合わせています。

小さな子どもと仲良くすることができるので、子どもがいる家庭にもおすすめです。


ビアデッド・コリーを飼うときのポイント

浜辺のビアデッド・コリー ここではビアデッド・コリーを飼うときのポイントをご紹介します。

運動

大型犬のビアデッド・コリーはスタミナがかなりあるため、運動は相当な量必要になります。

1日2回、ランニングも交えながら散歩を行いましょう。

体力がある若いうちはこれでも足りないので、ドッグランなどに連れて行って自由に走らせてあげてください。

被毛のケア

長毛の犬種なので、被毛のケアにはかなり手間がかかります。

週に3~4回を目安にブラッシングを行ってください。

顔周りの毛は邪魔になることがあるので、トリミングをして短くしたり顔にかからないように束ねたりするとよいでしょう。

しつけ

少し頑固な部分はありますが、頭のいい犬種のため主従関係さえ出来上がっていればしつけは入りやすいといえます。

子犬のうちから根気強くしつけを行いましょう。

なお、若いうちは家の中で暴れることがあるので注意してください。

まとめ

浜辺を歩くビアデッド・コリー ビアデッド・コリーは、愛犬のためにたっぷりと時間をかけられる人におすすめしたい犬種です。

飼育には手間がかかりますが、性格がよくとても魅力的です。

大型犬を飼いたいと考えている人はぜひビアデッド・コリーも候補に入れてみてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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