2018年4月16日

「モップのような毛」が特徴のプーミーについて

プーミーはハンガリー原産の小型犬で、プードルのようにカールした毛が特徴的です。

モップのような姿形で知られるプーリーとは名前が似ていて混同されることが多いですが、別の犬種になります。

そんなプーミーの魅力から歴史までご紹介します。

プーミーの歴史

羊の近くに伏せるプーミー プーミーは17~18世紀頃にハンガリーで誕生した犬種だと言われています。

同じくハンガリー原産で「モップ犬」の異名をもつプーリーが元となっており、それとブリアールやジャーマン・スピッツなどが自然と混血していきました。

その後は人間の手によって改良が重ねられ、テリア犬の血も導入されました。

テリア犬と交配させたことによって賢く俊敏になったプーミーは、牧畜犬として人間に使役しました。

とりわけ嗅覚は優れており、害獣から家畜を守るときにはその真価を発揮しました。

個性的な外見をしたプーミーは、その後ヨーロッパ各国に輸出されていくことになります。

そしてそれらの国々ではショードッグとして活躍するようになり、また多くの家庭でペットとして飼われています。

しかしながら爆発的な人気を誇るには至っておらず、日本ではめったに見かけない犬種となっています。

なお、原産国のハンガリーでは現在も牧羊犬として使用されています。

プーミーの特徴

芝生の上のプーミー プーミーは体高約40㎝、体重約13㎏の小型犬で、スクエアな体験をしています。

マズルが長く、耳は先端が曲がっていることもあって愛嬌のある外見をしており、その見た目に惹かれる人も多いようです。

そんなプーミーの一番の特徴は細かくカールした被毛で、その様子から「コードをかじって感電した犬」と表現されることもあります。

なお被毛はアンダーコートとオーバーコートから成るダブルコートで、剛毛です。毛色はグレー、ブラック、フォーン、ホワイトなどがあります。


プーミーの性格

道路に伏せるプーミー 性格はとても活発で、いつも落ち着きなくせかせかと歩き回っています。

好奇心が強く大の遊び好きで、気が強い一面もあります。

見知らぬ人に対しては警戒心をもちますが、遊ぶのが好きなため気付いたら知らない人と長時間遊んでいたということもあるようです。

また、興奮しやすく攻撃的になりやすいのもプーミーの特徴です。

ちょっとした物音や小動物の動きにも反応するので、十分に気を付けなければいけません。

しかし、このような性格だけに上手にトレーニングすれば優秀な番犬になってくれます。

プーミーを飼うときのポイント

ドッグスプーツ中のプーミー あまり見かけることのないプーミーですが、日本で飼育することも不可能ではありません。

ここでは、プーミーを飼うときに大切なポイントをご紹介します。

運動

もともと牧畜犬のため、スタミナに優れているので毎日1~2時間ほどを目安に散歩させてあげましょう。

高い身体能力をもつ犬種なので、一緒にアジリティなどのドッグスポーツを楽しむのもおすすめです。

被毛の手入れ

ブラッシングは週に2回ほどの頻度で行いましょう。

被毛がダブルコートなので、換毛期にはたっぷりと被毛のケアをするようにしてください。

入手方法

プーミーは国内で手に入る犬種ではなく、海外から輸入する必要があります。

そのため、入手にはかなりの手間とお金がかかることを覚悟しておきましょう。

ちなみにプーミーを日本で飼育している人はほとんどおらず、ジャパンケネルクラブへの登録頭数がゼロの年も珍しくないようです。

まとめ

お座りをするプーミー 可愛らしい姿をしているプーミーですが、攻撃性が高く落ち着きがない犬種のため飼うのは一苦労かもしれません。

飼育するのであれば、正しいしつけをしてコントロールすることが重要になります。

初心者が簡単に飼える犬種ではなく、犬の扱いに慣れている人向けの犬種だといえます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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