2017年12月10日

犬が車の窓から顔を出す理由

車に乗っている犬が窓から顔を出す光景を見かけることは多いのではないでしょうか。

車の窓から顔を出す犬はとても楽しそうな表情をしています。

では、なぜ犬は車から顔を出したがるのでしょうか。犬が車の窓から顔を出す理由、危険性などを紹介します。

犬が車の窓から顔を出す理由

車の窓から犬が顔を出している様子 犬が車の窓から顔を出す理由を断定することは難しいですが、以下の様なものが理由が挙げられます。

・車酔いを解消するため
・風を楽しむため
・景色を楽しむため
・匂いを楽しむため

車酔いを解消している説

車酔いを解消するためという仮説は、犬も人と同じように車に酔うことがあるので、理にかなっているように思えます。

しかしながら、窓から顔を出している犬の表情が楽しそうに見えるため腑に落ちない部分もあります。

風を楽しんでいる説

風を楽しむためという仮説は、表情に合っているような気がします。

こちらも、犬に扇風機を当てると逃げていくことがあるので、こちらも少々違和感があります。

風が好きな犬と嫌いな犬によって異なるのでしょうか。

景色を楽しんでいる説

他にも、景色を楽しんでいるという仮説があります。

犬の視力はそれほど良くありませんが、動いているものを見る動体視力は優れています。

その為、景色を楽しんでいる可能性はあるといえます。

匂いを楽しんでいる説

しかし、最も有力だといわれている仮説は「匂いを楽しんでいる」というものです。

犬の嗅覚は人間よりはるかに優れているので、窓の外から色々な匂いを感知することができます。

ドライブしながらたくさんの匂いを嗅いで楽しんでいるのかもしれません。

犬が窓から顔を出したがるときの対処法

犬が後部座席にしっかり座っている様子 愛犬が楽しそうにしてるのは嬉しいものですが、窓から顔を出すのはやはり危険です。

窓から顔を出して、なにかに夢中になっている間に「車道に転げ落ちてしまった」という犬は実際にいるようです。

車道に落ちてしまうと愛犬の命に危険が伴うほか、他の方にも迷惑をかけてしまいます。

愛犬に窓の外を楽しませるときには、安全に配慮することが重要です。

まず、顔が外に飛び出ることのない幅まで窓を閉じておくようにしましょう。

そして、可能であれば後部座席に座らせ、その横に人が座って愛犬の様子を見ているようにしましょう。

また、車が多い通りでは窓を閉じておきましょう。

犬にとっては残念かもしれませんが、車通りが多いと、その分事故のリスクが高まります。


犬に窓から顔を出させると罰金の可能性も

警察らしき男性に、ドライバーが何か話してる様子 ドライブでは犬にも楽しんでほしい飼い主の方が多いことかと思いますが、犬に窓から顔を出させていると、道路交通法に抵触する可能性があります。

道路交通法第55条2項には以下の様な記載があります。

「車両の運転者は,運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ,後写鏡の効用を失わせ,車両の安定を害し,又は外部から当該車両の方向指示器,車両の番号標,制動灯,尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ,又は積載して車両を運転してはならない。」

犬に窓から顔を出させることが、この項に該当すると判断されることもあるようです。

違反となった場合、違反点数として1点減点となり、さらに普通車であれば罰金6,000円、中型車、または大型車であれば罰金7,000円となります。

愛犬との楽しいドライブが残念なものにならないように、十分に気を付けるようにしてください。

まとめ

芝生の上に止められた車の傍で、飼い主と犬が仲良くしている様子 犬にとって、車から顔を出して様々な匂いを嗅ぐ時間は至福のときなのかもしれません。

しかし、窓から転げ落ちるなどの危険が伴うことも事実です。

犬に窓の外の匂いを楽しませてあげるときは、危険がないようにしっかりと安全を確保するようにしましょう。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい


  • もしもマガジン Qpet協力ドクターの紹介
  • PAGE TOP