2018年6月30日

「犬に扇風機」は無意味?使用前に知っておきたい6つのこと

暑い季節に欠かせない冷房、なかには扇風機が好きな人もいることでしょう。

ただ、犬に扇風機を当てても、人間のような効果は得られない場合があります。

今回は、犬に扇風機を使用する際に知っておきたいことについて解説していきます。

【1】「犬に扇風機は意味がない」と言われる理由

扇風機の風にあたるダックス 結論を述べれば、犬に扇風機の風を直接当てても、何の効果もありません。

その理由は、犬にはほぼ汗腺がなく、主に舌によって体温調節を行うからです。

汗腺がある人間は汗をかくため、この気化熱によって涼むことができます。

一方で、パンティングで「はっはっ」と体温調節を行う犬には、何らの効果もないと考えられているわけです。

【2】氷水やクーラーと一緒に使えば「効果あり」

エアコン もちろん、工夫をすれば犬も扇風機によって涼むことができます。

氷水などの冷たいものを扇風機と犬の間に設置するようにすれば、犬の体を冷やすことができますし、クーラーとの併用によっても、扇風機の風で冷風を循環させることもできます。

また、部屋の換気を考慮すると、直接的な効果がなくとも、間接的に暑さ対策になることを知っておきましょう。


【3】風をあてっぱなしにすると逆効果

扇風機をずっと当てっぱなしにすると、人間でも悪影響がありますよね。

当然、犬もずっと扇風機の風を当てっぱなしにしておくことはおすすめできません。

犬の場合、風に長時間当たっていれば、水分の蒸発を招きやすくなります。

そのため、肌への負担が大きくなる恐れが出てきます。

特に留守にするときには、扇風機を犬にあてっぱなしは避けるようにしましょう。

【4】扇風機は必ず首振りに

扇風機とハスキー 犬に扇風機を使用する場合には、風が特定の場所に当たりつづけることを回避するためにも、首振りにするようにしましょう。

そして、犬の体に風があたらないようにスペースを設けておくことも理想的です。

ケージに入れた状態で扇風機を向けると特に逃げ場所がなくなるたね、距離を置くよう意識してください。

【5】扇風機で犬の「冷えすぎ」を防止

犬への扇風機はあまり効果がないように思えてきますが、エアコンを使用する際はとても便利です。

冷房によって発生した冷気は下に蓄積されやすいことから、人間よりも目線が低い犬の場合冷気にさらされやすくなります。

扇風機の風によって空気を循環させることで、犬の体の冷えすぎを防止することに役立ちます。

【6】犬を濡らして扇風機を使う

特に愛犬が暑くて元気がないときには、体の表面を軽く濡らした上で、扇風機をあてがうようにすると冷却効果が出てきます。

ただし、あまりにも長時間あてると犬の体温を下げすぎてしまうため、乾ききる、またはその直前位までの時間を目安にしましょう。

扇風機とダックス 基本的に犬に扇風機の風は効きませんが、エアコンなどと併用することで健康的に暑さ対策をすることができます。

長時間あてるようなことはせず、犬の体調を考慮した上で使用するように心掛けましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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