2017年6月13日

【獣医師監修】犬の椎間板ヘルニアは突然訪れる!症状と治療について1/4

監修にご協力いただきました!

櫻井洋平先生

BiBi犬猫病院  院長

2008年3月 麻布大学獣医学部獣医学科卒業

2008年4月〜2013年11月 横浜市内動物病院勤務

2011年4月〜2015年3月 麻布大学附属動物病院 腎泌尿器科・外科 専科研修医として研修

2013年12月〜2015年5月 千葉県内動物病院勤務

2015年7月〜2016年2月 宮城県内動物病院勤務

2016年11月〜 仙台市にBiBi犬猫病院を開院

「いつものソファに乗らなくなった」「突然悲鳴のような鳴き声を出してうずくまった」

椎間板ヘルニアの症状は突然あらわれるので、愛犬の行動に違和感を感じた時はその様子をしっかり観察する必要があります。

足のふらつきやから始まることが多いですが、重症化した場合は足の感覚がなくなり立ち上がれなくなることもあります。

「椎間板ヘルニア」とは?

階段を上るダックスフンド 椎間板は背骨と背骨の間にあり、背骨に外から力が加わった時に衝撃から吸収する役割があります。

椎間板の中心部分は髄核と呼ばれ、ゼラチンのような状態で水分を多く含み弾力があります。

しかし加齢とともにだんだん固くなっていきます。

椎間板ヘルニアとは、この椎間板が突出(飛び出すこと)したり、脱出(完全にはみ出してしまうこと)し、脊髄を圧迫している状態のことを言います。

太い神経である脊髄を刺激しますので痛みを伴い、圧迫が長期間にわたると神経が麻痺してしまいます。

神経が麻痺すると感覚がわからなくなったり、立てなくなり歩行困難になってしまうこともあります。



犬の椎間板ヘルニアの症状とは

ダックスフンドがソファの上でこちらを見ている様子 犬の椎間板ヘルニアの症状は、発生する部位とその程度により異なります。予兆も含めて詳しく解説します。

注意したい予兆について

椎間板ヘルニアはいきなり激痛が来る場合もありますが、何らかの予兆があります。

  • ぶるぶる震える
  • いつもよりゆっくり動く
  • 背中を丸める姿勢が多くなる
  • 階段やソファ等の登り降りをしない
  • 触ろうとするとよける
  • 触ったら悲鳴を上げたり、急に噛んでくる

いつもと違った行動は“痛みがあるサイン”かもしれません。自身で様子を見るのではなく、動物病院に行きましょう。

椎間板ヘルニアはできるだけ早く治療を開始するのがポイントとなります。

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアは「頸椎」「胸椎」「腰椎」で起こる症状が異なります。

頸部ヘルニア

頸椎は首の骨で合計7個あります。第1頸椎は環椎、第2頸椎は軸椎のように別の名前で呼ばれることもあります。

小型犬では第2~3~4頸椎の間で、大型犬では第5~6~7頸椎の間で起こることが多いです。

症状は首の痛み、四肢麻痺です。

<首の痛み>
首を痛がり頭を下げたような姿勢でじっとしていて、後ろから呼ぶと振り返らずに体ごと向きを変えることが多いです。

抱き上げた時に悲鳴を上げたり、触ると痛がる等の症状もあります。頭を上下左右したがらない時には要注意です。

<歩行異常>
立ったり歩いたりはできるものの、ふらふらした歩き方をするようになります。これは前肢・後肢に起こります。

胸部ヘルニア・腰部ヘルニア

胸椎は胸の部分の背骨で合計13個、腰椎は腰の部分の背骨で7個あります。犬の椎間板ヘルニアで最も発生率の高い部位です。

<背中の痛み>
背中を触った時や、抱きかかえるときに悲鳴を上げたり、痛がるなどの症状があります。

<後肢のふらつき>
後肢がふらふらし、歩くときに引きずるような歩き方をします。

<足の甲を地面につけている>
ヘルニアの症状が進行すると足の裏を地面につけて立てなくなり、足の甲を地面につけて立つようになります。

このような状態をナックリングと言います。

胸部・腰部ヘルニアは後肢の麻痺が起こり、感覚がわからなくなってしまうのでこのような立ち方をするようになります。

<排泄困難>
椎間板ヘルニアを起こす場所によりますが、排便・排尿が困難になる場合があります。

自力で排泄できなくなり介助が必要になったり、反対に垂れ流しになってしまうこともあります。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


 

合わせて読みたい


Qpet協力ドクターの紹介
カテゴリー一覧

PAGE TOP