2018年1月23日

【獣医師監修】狂犬病ってどんな病気?~人間と犬、それぞれの症状と予防法~1/2

監修にご協力いただきました!

1996年 山口大学農学部獣医学科卒業(現:山口大学共同獣医学部)

2006年 ふくふく動物病院開業

狂犬病は噛み傷などから感染するウイルス感染症です。すべての哺乳類が感染する病気で、犬だけの病気ではありません。

発症すると神経症状が起こり、治療法がなく致死率は100%です。

今回は狂犬病にかかった際に見られる症状、予防法について解説します。

犬が狂犬病にかかった時に見られる症状

周囲を激しくする犬 狂犬病のウイルスを保有する犬に噛まれることでほかの犬から狂犬病が感染します。

犬が狂犬病を発症したら、次のような症状がおこります。

・普段と異なる行動をとる(隠れる、友好的な態度をとらなくなる など)
・激しく興奮する
・石や土、木などの異物をむやみに食べる
・周囲に衝動的に噛みつく
・飲食物が呑み込めなくなる
・歩けない、立てない
・痙攣
・昏睡


人が狂犬病にかかった時に見られる症状

額に手を当て具合が悪そうにしている女性 狂犬病にかかった動物に人が噛まれたり、舐められる、唾液の飛まつが粘膜面に付着する、などの経路で人は感染します。

人が狂犬病を発症したら次のような症状がおこります。

・情緒不安定になる
・一時的な錯乱がみられる
・恐水症になる(水を怖がりけいれんなどを起こす)
・恐風症になる(風邪を怖がりけいれんなどを起こす)
・高熱
・運動失調
・全身けいれん
など


狂犬病にかかる原因(感染経路)

怒った犬が人間の手に噛みつこうとしている様子 狂犬病はラブドウイルス科のリッサウイルスに属する狂犬病ウイルスの感染症です。

狂犬病ウイルスを保有する犬や猫、コウモリなどの野生動物に噛まれたり、引っ掻かれたりすることで生じた傷からウイルスが侵入して感染します。

このウイルスは唾液腺で増殖しますので、唾液に多く含まれます。

傷口位外でも目・鼻・口などの粘膜面から侵入することもあり、狂犬病のウイルスを保有している動物に舐められることも感染原因になります。

狂犬病を媒介する動物は国によって多少異なります。

アジア

イヌ

南アメリカ

マングース、コウモリ、イヌ

ヨーロッパ

キツネ、コウモリ

中東

イヌ、オオカミ、キツネ

アフリカ

コウモリ、マングース、イヌ、キツネ、ジャッカル

このように、地域によって媒介する動物が異なり、イヌだけではなく身近な野生動物が媒介することもあります。狂犬病は“動物から人”に感染しますが、狂犬病に感染した“人から人”へ感染することはありません。

体内に侵入したウイルスは咬傷部位から末梢神経や脳や脊髄へと広がり、神経障害、脳炎などの神経障害を引き起こします。

咬傷部位が中枢神経に近いほど発症が早くなります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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