2018年6月16日
フレンチブルで注意したい病気、そして年間治療費は?
ななな
10年以上犬と生活してきた経験を活かして、役に立てる、共感できる記事を目指しています
潰れた鼻が印象的でかわいい中型犬であるフレンチブルドッグ。
穏やかに暮らしているイメージですが、病気のしやすさなどはどうなのでしょうか。
今回はフレンチブルドッグに多く見られる病気とその治療費を見ていきます。
フレンチブルドッグの年間平均治療費はどのくらい?
フレンチブルドッグの治療が必要になった場合の平均費用を見ていきます。この記事はアニコム損害保険株式会社が2015年4月1日から2016年3月31日までの間に契約した犬482,187頭、その中のフレンチブルドッグを対象に集計したデータを引用しています。
このデータではフレンチブルドッグの年間平均治療費は110,463円となっています。
これは中型犬、大型犬の中で最も高額という結果になってしまっています。
なぜフレンチブルドッグは治療費が高くなりがちなのでしょうか。
そこには短頭種であるという犬種が影響していたのです。
実は繊細?短頭種ならではの特徴や病気
鼻がぺちゃんと潰れているような犬を短頭種と呼びます。フレンチブルドッグもこの短頭種に該当するのですが、実は短頭種は他の犬とは違った独特の生体をしているのです。
まず呼吸が他の犬よりも苦手なため、暑い場所がとても苦手です。
熱中症には常に注意しなくてはなりませんし、短頭種気道症候群という病気も引き起こしてしまいます。
もし短頭種気道症候群だと診断された場合、治療方法は食事療法による体重管理から、ひどい場合には鼻の穴を広げるという手術を行う場合もあります。
暑さや呼吸が苦手、こういった理由から実は短頭種は飛行機に乗れないということもあるのです。
各航空会社によって規定は違いますが、暑い夏などは搭乗を断られてしまうこともあるということを覚えておいてください。
▼犬の飛行機搭乗については、こちらの記事で詳しくお話ししています。
▼熱中症について、詳しくはこちらの記事で!
肌にも気をつけたい、肥満細胞腫とは?
鼻や呼吸の問題がよく話題に上がるフレンチブルドッグですが、同データでは実は最も請求割合が高くなっているのは実は皮膚疾患なのです。フレンチブルドッグが注意したい皮膚疾患、それは肥満細胞腫と呼ばれる病気です。
これは肥満細胞と呼ばれる細胞を腫瘍化させて体内全体を蝕んでいきます。
初期のうちは特に症状はなく、問題はないのですが放置しておくと皮膚がんを引き起こすこともあり、危険な病気です。
原因が不明だというのもこの病気の厄介な点です。そのため予防がし辛いというのが実状です。
肌表面にニキビのようなできものがある場合は、肥満細胞腫である場合があります。
少しでも気になったら、動物病院で診てもらったほうがいいでしょう。
しかしできものを探そうとしても、犬の体は毛に覆われており中々見つけにくい問題でもあります。
日頃からフレンチブルドッグと触れ合って、異常がないか確認することを習慣化していきたいですね。
▼肥満細胞種について、詳しくお話ししている記事はこちら。
まとめ
フレンチブルドッグの体に関する問題を見てみました。繊細なフレンチブルドッグは健康診断なども大切ですが、積極的にコミュニケーションを取り、飼い主が問題がないか確認するということも大切です。
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