2018年2月6日

犬が仰向けになってお腹を見せる理由

犬が好きであれば、仰向けになってお腹を見せる姿を見て可愛いと思った事はありますよね。

しかし、犬がナゼ仰向けになってるのか、そうすることで何を伝えたいのか知らない人も多いのではないでしょうか。

今回は、犬が仰向けになる理由について解説します。

理由①服従してるから

仰向けの犬 恐らく一番知られている理由がこれだと思います。

お腹を見せるのは服従の証とはよく聞きますよね。どんな動物にとってもお腹は弱点です。

特に犬は警戒心が強く、毛も薄く皮膚も柔らかいお腹を見せるのは好きではありません。

しかし、そんな犬でもお腹を自ら見せる場合があります。それが、相手に服従した時です。

もともと集団で生活する犬達は、その中に上下関係を作ります。

すると、地位が下の犬は自分より偉い犬に対してお腹を見せて信頼と服従の証とするのです。

弱点であるお腹を見せる事によって「私はあなたに逆らう事はしません。」と伝えているのです。

そして野生の環境では、犬同士の喧嘩で負けた方が勝った方にお腹を見せる時もあります。

これも服従と降参という意味として使われます。

仰向けになるポメラニアンの子犬 では、家庭で飼われている犬ではどうでしょうか。

こちらの場合は、服従ではなく信頼と主従関係となります。

この人は自分に危害を加えないという安心感と、この人は自分のご主人様で逆らってはいけないという感情が組み合わさったものです。

更にそこに飼い主が大好きだという体いっぱいの愛情表現としても使われるのです。

なので、家族の中で仰向けにすると嫌がる人がいれば、主従関係が逆転していて、犬の方が上だと思われている可能性があります。

一度犬との関係を見直してみてはどうでしょうか?

理由②おねだり

犬は、気持ち良い事や美味しい物などはすぐに覚えてしまいます。

こうやったらおやつが貰える、この時間になったら遊んでもらえるなど様々なものに関連付けします。

よって、仰向けになった時にお腹を撫でられて気持ち良いと感じた場合は「仰向けになったらお腹を撫でてもらえる」と関連付けます。

すると、寝ている飼い主の元にきて仰向けになったり、遊びに飽きて仰向けになって甘えてきたりします。

「この人ならお腹見せても平気だし、気持ち良いからもっと甘えよう」となるわけです。

中には、怒られそうになった時にお腹を見せたら飼い主が笑って撫でてくれた事を学習し、悪い事したらお腹を見せるようになる犬もいます。

降参なのか、おねだりなのか分からなくなるので、悪い事したらきちんと怒りましょうね。


理由③暑い時

仰向けのハスキー 犬には汗をかくために必要な汗腺がありません。

そのため、舌を出しパンティング(ハァハァと息をする事)したり、冷たいところに体を付けたりして体温を下げているのです。

そして、犬によっては毛が少なく、皮膚が露出しているお腹を仰向けにし、空間にさらす事でお腹を冷やし体温を下げる事があります。

この時も仰向けのままパンティングしているので気付いたら冷房をつけたり、アイスパックなどをタオルに巻いて冷やしてあげてください。

犬はすぐに体温が上がるので熱中症になりやすく、脱水症状にもなってしまうので夏は特に犬の行動には注意してください。

仰向けになる時の注意点

飼い主の膝の上で仰向けになる子犬 犬によっては、仰向けに向かない犬種もいます。

パグやシーズー、フレンチブルドックなどの鼻先が詰まってる短頭首犬は、鼻腔が狭く鼻腔から口頭、喉の入り口や奥の上部気道が詰まりやすいので、気管虚脱(器官が押しつぶされて呼吸しにくくなる状態)を誘発しやすいと言われています。

他にもダックスフンドやコッカ―スパニエル、ペキニーズ、シーズー、柴犬、パピヨン、ビーグル、プードル等の軟骨異栄養性犬種(軟骨異栄養症の遺伝子を持ってる犬種)は骨格上、長時間体を反らせるポーズには向いていません。

やりすぎると椎間板ヘルニアになる事もあります。

まとめ

犬の仰向けポーズの意味分かっていただけたでしょうか。

仰向けは服従と信頼の証。

その証を裏切らないよう飼い主さんたちもしっかり愛してあげましょうね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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