2017年12月6日

犬は飼い主を匂いで判断している?愛犬の飼い主判断基準まとめ

「愛犬はどうやって自分と他の人間を区別しているのだろう?」飼い主の方なら、一度は気になった経験があるのではないでしょうか。

犬といえば嗅覚、というイメージが強いですよね。

しかし、実際は人間と同じようにさまざまな器官で人間を区別し、飼い主を認識しているようです。

実は“視覚”を一番重視しています

窓から外を眺めるジャーマンシェパード 犬といえば鼻や耳がよく効くので「視覚にはあまり頼らない」というイメージがありますが、人を判断する際はまず目を使って判断しています。

犬の目は、人間の目より色の判別が苦手です。

しかし形などはちゃんと見えています。そのために人の顔を見て、そのフォルムで覚えるということはできるのです。

視力はあまりよくないため、遠くにいる人の場合は、視覚による判断だと迷うこともあります。

数メートル圏内まで近づけば、顔を見て「この人は飼い主だ!」と気づいてくれるようになります。

遠くにいるとこちらへの反応が鈍いという場合、それは気づいていないのではなく見えていない、もしくは人がいるけれど飼い主かどうか判断に迷っているという状態なのです。

もちろん“匂い”でも人を見分けられます

戸の下から顔をのぞかせているハスキー 最初にも触れたように、犬も視覚を含め色々な器官を使って人を見分けています。

犬の嗅覚は、匂いの種類によっては人間の1億倍もの嗅覚を持つと言われています。

そのため、犬ならば飼い主の匂いを覚えることはとても簡単なことです。

犬が人を判別する方法の一つに「足の匂いを嗅ぐ」という方法があります。

犬は人の足周辺の匂いを嗅ぐことでどんな場所を歩いてきたのかがわかります。

付き合いが浅く外見ではしっかり覚えていなくても、足がもし知っている匂いであれば“自分の知っている場所から来た人間だ”ということで、安心してくれるケースもあります。

飼い主がいつもは行かないような匂いのする場所、例えば病院などにいった後などは匂いを嗅いでくることもあると思います。

それは匂いが気になるのもあると思いますが、どこに行ってきたのか、見知らぬところから来たようだけど本当に飼い主なのか、を判断している行動でもあるのです。


飼い主の声もしっかり覚えています

耳が少し垂れている犬の後ろ姿 犬が人の声を聞き分けているというのは「お手」や「おすわり」などを聞いてくれることからもわかりますよね。

聴力も人間より優れている犬は、声で飼い主かどうか判断していることもあります。

特に犬は人間の高い声に反応しやすいと言われています。

飼い主さんなら自分の“叱る時の声”と“褒める時の声”を思い出して頂ければわかりやすいと思いますが、やはりプラスの感情の時は声も高くなる傾向がありますよね。

女性にばかり寄っていく犬の場合、それは声が好きだから寄っていっている、という可能性もあるのです。

それ以外にも犬らしい判断方法として足音でも人を見分けています。

帰宅した際にドアを開ける前から喜んでくれる犬がいますよね。

あれは足音だけで飼い主が帰ってきたとわかっているために喜んでいます。

犬は人間では気づかないようなわずかな足音の違いも聞き分けているのです。

窓際でカーテンの隙間から顔をのぞかせているラブラドールレトリバー

まとめ

犬が飼い主を見つける際はどれか一つの機能を使って見分けているのではなく、視覚、聴覚、嗅覚全てを使って判断しています。

こう聞くと「人間と同じじゃないか」と思いますが、各器官の発達レベルが違います。

今回お話したように実に細やかな要素から人を判別していることもあり、厳密には人間とはまた違ったポイント、またスピードで認識しているということです。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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