2018年3月10日

【最古のスパニエル】アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの魅力から歴史まで

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルは、アイルランド出身の大型犬です。

スパニエル系統の犬種は数多いですが、その中でも最も古いといわれています。

ここでは、そんなアイリッシュ・ウォーター・スパニエルについてご紹介します。

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの歴史

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルが枯れ葉の上でお座りをしている様子 アイリッシュ・ウォーター・スパニエルは長い歴史を持つ犬種で、7~8世紀頃に登場したといわれています。

泳ぎの特異なポルトガルの犬種がアイルランドにわたったのではないかという説がありますが、詳細な起源は明らかになっていません。

伝統的に水猟犬として人間に使役してきた犬種で、古い文献には「水鳥を追うウォーター・ドッグ」であると記されています。

猟ではポインターやセッターとして獲物の発見や引き付けを行うだけではなく、リトリバー(回収)としても優れた能力を持っています。

19世紀にドッグショーに出展されることで、アメリカやイギリスなどの国々で人気犬種となりました。

その頃から家庭犬としてよく飼われる犬種になりましたが、日本では今でも非常に珍しい犬種です。

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの特徴

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルが芝生の上で横を向いている様子 ここではアイリッシュ・ウォーター・スパニエルの特徴をご紹介します。

身体的特徴

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルは中型犬に分類され、スパニエルの中では最も大きな体をしています。

特徴的なのはネズミのような尻尾で、これは「ラットテール」と呼ばれています。スパニエル種の中では、唯一断尾が行われません。

毛はソバージュヘアのようになっており、高い耐水性があります。毛色は濃いピュース・レバーで、胸の白い班は少ない方が好ましいとされています。

性格的特徴

探求心が旺盛で、猟犬らしい気質をもっています。

飼い主に対しては従順ですが見知らぬ人には用心深いため、優秀な番犬として活躍してくれます。また、子どもとも仲良くすることができます。


アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの飼い方

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルが何かを見つめている様子 アイリッシュ・ウォーター・スパニエルに必要な運動量、しつけやかかりやすい病気についてご紹介します。

運動

もともと猟犬であるアイリッシュ・ウォーター・スパニエルはスタミナ豊富であるため、かなりの運動量を確保させる必要があります。

毎日の散歩が大切なのはもちろんのこと、泳ぐのが大好きなので水場で遊ぶ機会も作ってあげましょう。

しつけ

頭が良い犬種なのでしつけは入りやすいですが、好奇心が強いためか注意散漫なところがあります。

その為、根気強くしつけながら上下関係を築いていく必要があります。

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルのかかりやすい病気

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの寿命は10から12年ほどといわれています。

特に気を付けたい病気としては、股関節形成不全、眼瞼内反症、甲状腺機能低下症、外耳炎などが挙げられます。

まとめ

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの特徴が飼い主を見つめている様子 アイリッシュ・ウォーター・スパニエルは日本ではめったに見かけない犬種で、2016年のジャパンケネルクラブに登録されている頭数はゼロでした。

また、里親募集もほぼかかりません。

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルをお迎えしたい方は、入手が困難であることを理解して根気よくお迎え方法を模索する必要があります。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP