2017年10月31日

子犬のおやつはいつからあげる?あげすぎは要注意

ペットショップやホームセンター、ネットの通販サイトなどで、いろいろな種類の犬のおやつが販売されています。

子犬の飼い主や、子犬を迎える予定の方は、どれを与えればいいかお悩みかと思います。

注意したい点は、与え方を間違えるとおやつは子犬に悪影響を与えてしまうという点です。

子犬におやつを与えてもいい時期や与えるときの注意点、子犬の適切なおやつについて解説しますのでご参考ください。

おやつを与えていい時期は?

ビーグルの子犬が口を開けておやつを待っているように見える様子 産まれて1~2カ月の離乳食を食べている子犬は、消化器官が未熟なので絶対におやつを与えないでください。

消化機能が完全ではないので、おやつを食べると消化不良で戻してしまうこともあります。

子犬が離乳食を卒業して固形フードを食べ始めるようになるのは、生後2カ月~3カ月頃になります。

生後3カ月前後の子犬を家庭に迎えられる事が多いのではないでしょうか。そして、この頃からおやつを消化することができるようになります。

しかし、身体を作る大切な時期に栄養が偏りやすくなるので、しつけで与える目的以外のおやつは与えないようにしましょう。

かわいい子犬とのコミュニケーションにおやつを与えたくなりますが、子犬のうちは我慢することをおすすめします。

子犬におやつをあげる危険性

子犬がおやつにスイカをもらって食べ終わった様子 子犬におやつを与える危険性として最初に挙げられるのは肥満です。

おやつは高カロリーなことが多いため、あげ過ぎるとカロリーオーバーします。

1歳までの間に肥満になってしまうと生涯脂肪細胞数が増加し、ダイエットしても痩せにくい体質になってしまうといわれています。

また、大型犬が子犬の頃に肥満になると股関節形成不全になりやすくなるということも指摘されています。更に、最近の犬は室内飼いが主流になっていることもあり、運動不足による肥満が増えているようです。

少しぽっちゃりした犬は、人間からするとぬいぐるみのようでかわいいかもしれません。しかし、肥満はあらゆる病気の原因となり、愛犬の健康を害するということを忘れないようにしましょう。


子犬のおやつに与えるもの

多くの子犬がドッグフードに群がって食べている様子
基本的に子犬にしつけ目的以外のおやつをあげる必要はなく、肥満になるリスクもあります。

しかし、それでもかわいい愛犬におやつをあげたい飼い主の方に、子犬のおやつとして適したものをご紹介します。

普段から与えているドッグフード

子犬のおやつとして一番おすすめなのは、普段から与えているドッグフードです。

これなら栄養をしっかり摂ることができますし、多少食べ過ぎてしまったとしても大きな問題にはなりません。

愛犬がおやつの味をまだ知らないのであれば、ぜひドッグフードをおやつ代わりに使ってみてください。

低カロリーの犬用おやつ

すでにおいしいおやつの味を知っている子犬の場合は、通常のドッグフードではおやつの代用をするのは難しいでしょう。

その場合は、低カロリーの犬用おやつをチョイスしましょう。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たしているものがおすすめです。

糖分の少ないおやつを手作り

子犬のために自分でおやつを手作りすることもできます。

このときに気を付けたいのは、やはりカロリーです。鶏ささみ肉をゆでたものなどであれば、ヘルシーかつ栄養価も高くなります。

塩分や糖分の取り過ぎは肥満と同様に身体に悪いので、味付けには十分注意が必要です。

おやつはしつけのご褒美に

おやつでしっかりしつけをされているように見える様子 愛犬におやつを与える時は、しつけのご褒美にしましょう。

「おすわり」「ふせ」などのトレーニングが上手くいったときのご褒美として、おやつを与えます。

注意点として、しつけでおやつを与える場合は、最初におやつを見せないようにしましょう。

また、愛犬の名前を呼びながら少しずつおやつを与えるのもおすすめです。これを繰り返し行うことによって愛犬の中で「飼い主に名前を呼ばれる=嬉しいこと」とインプットされます。

愛犬とより良いコミュニケーションが取れるようになるので、ぜひ実践してみてください。

子犬におやつを与えるときの注意点

利発そうな犬が頭を撫でられて喜んでいる様子 しつけのご褒美として子犬におやつを与えるときには、以下の点に注意してください。

与えるおやつの量

犬は猫のようにしっかりと咀嚼しないので、小さなおやつ程度であれば大きさは気にしません。

同じ量であっても、大きなおやつを1度に与えるよりも、小さなおやつを数回に分けることで喜びが大きくなるといわれています。

与えるおやつの量はほんの少しで構わないので、人の小指の爪の半分くらいの大きさにちぎって与えましょう。

しつけやトレーニングの最中は、子犬におやつを与える機会が何回かあるはずです。しかし、1回あたりの量を少なくすることで大幅なカロリーオーバーは防ぐことができます。

おやつを与えるタイミング

愛犬が飼い主の指示通りに行動することができたら、すかさず1秒以内におやつを与えてください。

理由として、トレーニングに成功した愛犬がおやつをねだってきてから与えると「ねだればおやつがもらえる」と勘違いする事があります。

これでは逆効果になるので、タイミングを逃さずにおやつをあげましょう。

おやつ以外のご褒美も取り入れる

おやつをしつけのご褒美にする危険性として、おやつがないと言うことを聞かなくなってしまうことが挙げられます。

これを避けるために、おやつ以外のご褒美も取り入れましょう。

愛犬が喜ぶことであれば、それはすべてご褒美です。言葉で褒める、身体を撫でる、一緒に遊ぶ、様々な方法がご褒美になります。

1歳以降はおやつを積極的に与えても〇

ミニチュアピンシャーがおかしをもらえると思って大きく口をあけている様子 成犬や老犬になっても、おやつが必要ないことには変わりません。総合栄養食のドッグフードを正しく与えれば、必要な栄養素を補うことが出来ます。

しかし、1歳以降であれば子犬におやつをあげるときのようなリスクがないので、積極的におやつを与えたい飼い主の方は、最初の誕生日を迎えてから与えてあげましょう。

1歳を過ぎて、愛犬の歯が生えそろっている場合は、骨ガムや歯磨きガムを与えるのもいいでしょう。骨ガムは、犬がストレスを発散するのに最適です。

また、歯磨きガムは歯垢を取り除いてくれるので虫歯や歯周病を予防することができます。メリットの多いガム系のおやつですが、カロリーは高めの物が多いです。

また、硬くて噛み切れない場合が多いので、愛犬が噛み切れるように考えながら適切なサイズにカットしてあげてください。

犬用ガムは間違って飲み込んでも消化することができます。しかし、稀にガムがのどに詰まって窒息してしまうことがあるので気を付けて観察してください。

まとめ

ダックスフンドとチワワがこちらに向かって全力疾走してきている様子 犬にとってはすべてが主食で、ドッグフードとおやつの区別はありません。

人間の子供におやつをあげるのと同様に、栄養面だけでいえば子犬におやつを与える必要はありません。

おやつを与えたい場合は、しつけを目的として健康を害さないおやつを適切なタイミングで与えてください。愛犬の健康管理に気を付けながら、素敵な関係を築いてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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