2017年6月13日
犬を『海水浴』に連れて行く時に注意したいポイントとは?
海水浴に出かけるなら、愛犬も一緒に連れて行きたいという飼い主も多いのではないでしょうか。
青い海、白い砂浜、燦々と照りつける太陽、その中ではしゃぎ回る愛犬の姿を想像するだけで楽しくなってきます。
しかし、愛犬を海水浴に連れて行くには、いくつかのリスクが伴います。
愛犬と一緒に海に行く際の注意点などをご紹介しますのでご参考ください。
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犬と海水浴に行く際の注意点
海水浴場に潜んでいる危険についてご紹介します。気温
飼い主が海にお出掛けしたくなるのは、気温の高い真夏ではないでしょうか。しかし、全身が被毛に覆われている犬は人間よりも暑さに弱い生き物です。特に、海では砂浜の熱を直接浴びることになるので、熱中症に注意しましょう。日陰の確保、十分な水分の用意、熱中症の対策グッズなど、万全の準備をしておく必要があります。
なお、体が熱い、息遣いが荒い、ふらつくなどの症状が現れたら熱中症になっている可能性があります。
水を体にかける、水を飲ませるなどの応急処置をして、動物病院に連れていきましょう。短毛犬や肥満気味の犬、老犬は熱中症になりやすいので要注意です。
誤飲
砂浜にはゴミなど色々なものが落ちているので、誤って飲み込んでしまうことがあります。愛犬を遊ばせる時は、危険なものを口にしていないかしっかりと見張っておく必要があります。足裏へのダメージ
日差しが強い日の砂浜は非常に温度が高くなっています。人間であればビーチサンダルを履くことができますが、犬は素足のため足裏へのダメージは免れません。足裏が熱いと感じたら犬はサインを出すはずなので、見逃さないようにしましょう。
歩きたがらない、座り込むなどは熱いと感じている症状の可能性があるので、日陰に移動するなどの対処をしましょう。
海水
海の中で波と戯れついたりおもちゃで遊んだりすると、知らず知らずの間に大量の海水を飲み込んでしまう可能性があります。しかし、海水の飲みすぎは体調を崩す原因になりかねません。海水中のバクテリアが原因となって下痢になる可能性や、稀ではありますがナトリウム中毒になる事があります。
そのため、訓練などをしていない場合は、海の中で長時間遊ばせるのは避けた方が無難だといえるでしょう。
また、海の中で遊ぶと塩分が皮膚に付着します。これを放置すると、皮膚炎を引き起こす事があるので、しっかりと水で洗い流すようにしましょう。
高波
どんなに泳ぎが得意な犬であっても、高波にさらわれてしまう可能性があります。泳ぎが得意だからと慢心せずに、ライフジャケットやロングリードで愛犬の命を守りましょう。可能であれば両方使用することをお勧めします。
海藻や海の生き物
海で注意しなければいけない生物にクラゲがいます。クラゲは、人間に限らず犬のことも刺します。場合によっては死に至る可能性もあるので、犬がクラゲに刺されたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
また、砂浜に打ち上げられた海藻にも注意しましょう。これを食べてしまうと胃の中で膨張するので、最悪の場合は手術での摘出が必要になる場合があります。
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犬と海水浴場で遊ぶ時の規則やマナー
多くの人が集まる海水浴場では、規則やマナーを守る必要があります。可愛い愛犬も、他の利用者の方からは“見知らぬ犬”と捉えられている事があるので、周囲に配慮した行動を心掛けるようにしましょう。
犬を連れて行ける海水浴場を選ぶ
犬の同伴を禁止している海水浴場は少なくありません。犬が立ち入れる海水浴場であっても「砂浜だけを許可」、「季節により規則が異なる」、「一定の時間帯だけ許可」など、海水浴場によって様々なルールが設けられています。
まずは、海水浴場のホームページで細かい規定を確認しましょう。
リードは離さない
海水浴場には、子どもを含め大勢の方が集まっているので、犬が苦手な方や犬アレルギーの方が利用している可能性は十分にあります。また、浮き輪やビーチボールなど、犬が興味をもちやすく容易に破壊できるものもたくさんあります。他の利用者とのトラブルを避けるためにも、しっかりと行動を制御出来るリードで繋いでおきましょう。
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排泄物の処理をする
マナーとして、排泄物の処理は必ず行いましょう。これを怠ると、ビーチを大腸菌で汚染することになります。また、浜辺では人間も裸足で歩きます。他の利用者が嫌な思いをしないように、散歩のとき以上に丁寧な処理を心掛けましょう。
犬と海水浴へ行くときに準備するもの
愛犬と海に行く際には、下記の物をあらかじめ準備しておく事をお勧めします。犬用のライフジャケット
個体や犬種にもよりますが、犬は生まれながらに泳ぎが得意な子がいます。しかし、それでも危険は伴います。犬用のライフジャケットを着用させ、万が一に備えましょう。
犬用のライフジャケットには甲羅型とベスト型の2種類があります。それぞれの利点として、甲羅型は犬の体型を選ばないこと、ベスト型は犬に浮力が伝わりやすいことが挙げられます。
また、「あごのせ」があるタイプのライフジャケットも販売されています。
犬が楽に泳げる可能性があるようなので、愛犬を始めて泳がせる場合には、着用を検討するのもいいかもしれません。
犬用テント
愛犬の体調管理に、日差し対策は不可欠になります。日陰で休ませる時の為に、犬用テントを用意しておきましょう。難しいタイプの人間用のテントと異なって、すぐに組み立てることができます。1つ持っていると、ピクニックやキャンプでも使用できるのでお勧めします。
犬用日焼け止め
実は、犬も人間と同様に日焼けします。特に、超短毛種は日焼けになりやすいので、日焼け対策が必要です。また、鼻の頭だけはどんなに毛の長い犬種であっても日焼けする事があります。人間用の日焼け止めを使用すると、犬が舐めて体調を崩す可能性があるので、犬用の日焼け止めを塗ってあげましょう。
また、皮膚だけではなく被毛も日焼けをします。被毛対策をする場合は、スプレー式の日焼け止めを使用してあげましょう。
水用ポリタンク
水道水を貯めておけるように、水用ポリタンクの持参をお勧めします。これがあれば、海水でずぶ濡れになった愛犬の体を洗い流すことができます。犬もシャワーを使用できる施設もあるかもしれませんが、他の利用者の迷惑になる可能性がある事もあるので注意しましょ。
車内に敷くシート
タオルでしっかりと拭いても、犬の被毛を完全に乾かすことは難しく、車内で犬がブルブルと首振り運動をすると広範囲に水や砂などを撒き散らしてしまいます。あらかじめ防水シートなどを車内に敷いておくことで、後からの掃除が楽になるのでお勧めです。
犬と海水浴で遊んだ後のケア
海に行く際には、愛犬のアフターケアも欠かせません。命と健康を管理するのは飼い主の責任だということを忘れず、きちんと入念にケアを行いましょう。シャンプー
帰る前に水で洗い流した場合も、それだけでは十分ではありません。流しきれなかった塩分や汚れ、砂などをそのままにしておくと皮膚や被毛に悪い影響を与える事があります。帰宅した際には、しっかりとシャンプーしてあげましょう。
長毛種の場合は洗うのが大変なので、ペット美容院に連れて行く事も検討しましょう。海に行った後は、確実に汚れを落とすことが重要です。
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足の裏のチェック
海辺には、石やゴミなど足の裏を傷つける可能性があるものが落ちています。帰宅した際に、足の裏にダメージを負っていないかを確認しましょう。傷がある可能性があるのはもちろんのこと、熱で火傷を負っている場合もあります。状態に応じて消毒や、病院に連れていってあげる必要があります。
耳のチェック
見落としやすいですが、同時に耳の確認も必要です。赤くなっている事や、痒がったりする事があるので、よく確認しましょう。愛犬の体を洗うときに、耳に水が入らないように注意してください。
まとめ
愛犬と一緒に海で遊ぶのは、飼い主にとって憧れの一つだと思います。しかし、愛犬を海に連れて行く時には、事前の準備だけでなく十分に注意する必要があります。賑わっている海水浴場に連れて行った場合でも、愛犬が肩身を狭い思いをする可能性もあります。愛犬が海を心から楽しめるように、目を離さずにしっかりと管理してあげる事が重要です。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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