2018年8月6日

ペットの自宅供養・手元供養の具体的な手順について

近年ではすっかりペットブームとなっていますが、ペットが亡くなったときの供養方法は未だ確立されていません。

都心部であれば多くのペット霊園があるためお墓に埋葬することができますが、郊外に住んでいる場合はペットのお墓をつくるのは難しいのが現状です。

そのため、多くの飼い主はペットを自宅供養することを選んでいます。

自宅供養であれば、いつでもペットをそばで見守ってあげることができますよね。

ここでは、ペットの自宅供養についてご説明します。

自宅供養・手元供養、分骨とは

遺影のイメージ 自宅供養とは、ペットのお骨のすべて、あるいは一部をそばにおいて供養することをいい、手元供養とも呼ばれています。

自宅供養の方法としては、庭に埋葬する、骨壺を自宅に安置する、お骨でつくったメモリアルグッズを身に着けるなどがあります。

そして、分骨とはお骨の一部を取り分けることをいいます。

「分骨をするとペットが成仏できないのではないか」と不安に思う人がいますが、その点については心配する必要はありません。

なぜなら、そこにペットの魂が宿り続けているわけではないからです。

キリスト教や仏教でも、分骨してはいけないという決まりはありません。

お骨の庭への埋葬について

庭に飾られたたくさんの電球 ペットを自宅の庭に埋葬するときには、骨壺からお骨を出して埋葬してあげましょう。

そうすることで、ペットは自然に還ることができます。

お骨を埋める場所は、ペットのお気に入りの場所などを選んであげてください。

埋葬後は、お花を添えたりお線香をあげたりして供養してあげましょう。

また、ペットのお骨を埋めた場所で樹木や草花を育てる人もいます。

ペットのおかげで育った木や花を見ると、「ペットは生き続けている」と感じることができますよ。


骨壺を安置する場所について

庭に飾られた花 自宅に骨壺を安置するときには、骨壺をどこに置くべきかで迷うかもしれません。

置く場所に関しては特に決まりはありませんが、家族が集まるリビングに安置する人が多いようです。

にぎやかなリビングに安置すれば、ペットも寂しくありませんね。

また、室内に骨壺を安置するスペースがないときにはベランダに安置することもできます。

最近ではベランダ用の墓石も販売されているので、ぜひベランダに小さなお墓を作ってあげてください。

骨壺を安置するときの注意点

骨壺を室内に安置したいときに気を付けたいのは湿気です。

火葬のとき、お骨は800℃~1000℃という高温で焼かれます。

そのため火葬後のお骨は非常に乾燥しており、湿度が高い状態だとすぐに湿気を吸収します。

その結果、大切なお骨にカビが生えてしまうことがあるのです。

一度カビが生えると、きれいにカビを取り除くことはなかなかできません。

そのため、カビが生えないように湿気対策をすることが大切です。

骨壺にシリカゲルを入れ、常に骨壺の内部を乾燥した状態にしておきましょう。

また、骨壺本体と蓋の隙間から空気が入らないようにテープを巻き付けるのもカビ対策として有効ですよ。

ペットの自宅供養に仏具は必要?

子どもと犬 ペット霊園に行くとたくさんのペット用仏具が販売されていますが、自宅供養に必ず仏具が必要というわけではありません。

ペットの自宅供養で大切なのは何よりも飼い主の気持ちなので、形にとらわれずにペットらしい祭壇を作ってあげましょう。

どのような祭壇にしようか迷っている人は、まずはペットの写真を飾れる写真立てと水を入れられる器だけ用意しましょう。

仏具を用意するかどうかは、落ち着いてからゆっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ペットの自宅供養の形は人それぞれで、正解や誤りはありません。

大切なのは、飼い主が愛情を込めて供養をしてあげることです。

飼い主のたくさんの愛を受け取ったペットは、きっとやすらかな眠りにつくことができますよ。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、ペットとの暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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