2018年3月2日

老犬の健康管理4つのポイント

元気だった愛犬もやがては「シニア(老犬)」と呼ばれる年齢になります。

シニア期の健康管理の基本は今までと同じですが、“今まで以上”に気を付けるべきポイントがでてきます。

①食事の変化

おやつを食べているバセットハウンド 老犬シニア犬の健康管理で大切なポイントとなるのが食生活です。

☑シニア用フードなど年齢に適したメニューに変える

シニアの身体のことを考えたフードを選んであげることが大切になります。

人間と同じく関節部分は弱くなりやすいので、そうした老化現象をサポートできる成分が含まれたものを選ぶのもオススメです。

☑好みの変化にも気づいてあげる

老犬になってくると好みも変わってくるのか、これまで食べていたものでも食が進まなくなるケースがあります。

味の好みだけではなく、顎の筋力低下などによって「食べにくい」ものが出てきている可能性もあるので注意が必要です。

☑食事の適正量が変わる可能性も

以前よりは運動量が自然と落ちるため、それだけエネルギーとしての消化も少なくなります。

肥満などのリスクを避けるために量を減らしていく必要もでるかもしれません。

肥満は他の病気を呼び込みやすいので、成犬時よりもしっかりとコントロールしてあげたいところです。

②足の負担に気をつける

服を着ている老犬 老犬になると足をどうしても傷めやすくなります。

それは筋肉の衰えや以前ほど活動的ではなくなること、また体重が増加しやすく足への負担が大きくなりやすいからです。

☑気分に身体がついていかなくなることも

老犬になってもはしゃぐ元気な犬は足を脱臼したり関節痛に悩まされることが多く、それが癖になってしまうことは少なくありません。

☑犬のお気に入りの場所が身体を壊す原因に

これまでは平気だったソファーやベッドに飛び乗ることも次第にできなくなります。

できるとしても、足腰への負担が増していくことになるので対策が必要です。

ペットステップ(スロープ)を配置する、床を滑りにくくするといった対策をして、愛犬の足への負担を軽減させてください。

もし骨折などをしてしまうと、若い時ならリハビリを頑張れても、老犬の場合それをきっかけに動くことを諦めてしまうかのうせいがあります。


③散歩の仕方に注意する

散歩中の老犬 食事と同様に、その年齢にあった遊ばせ方や散歩の仕方に調整していくことが大切になります。

☑老犬の散歩は「短く」「バリエーション豊かに」

もちろん若くて元気な頃と同じ長距離を歩くことはできません。逆に突然コースを短くしすぎても、ストレスが溜まる可能性があります。

そのため体力に合わせて距離を短くしつつ、コースをたくさん用意してあげることが理想です。

色々な道を歩けるとストレス発散になりますし、認知症予防を兼ねることもできます。

☑夏場の散歩は「危険」と思うぐらいで丁度いい

特に夏の時期はとても熱いので、無理をさせないという点では今まで以上に注意が必要です。

あまりに息が切れている場合には水を与えて休ませるなど、犬の体力を正確に見極めましょう。

④動物病院の検査は積極的に

人間でもそうですが、何事も早期発見が重要なので、犬の微妙なサインを見逃さないようにしたいものです。

毎日のブラッシングや散歩は、そんな犬のサインをチェックする良い機会になります。

注意深く毎日観察すること、そしてその情報を家族で共有していくことが大切です。

動物病院も「体調が悪い時だけ会う」よりも、「健康時の様子も知っている」という関係の方が診察がしやすいはずです。

犬の事を一番理解しているのは飼い主さんですが、外部に愛犬の理解者が増えた方がメリットも多いと考えましょう。

年老いはじめている愛犬に少しでも長く元気でいて欲しい、というのはすべての飼い主さんに共通する願いです。

その願いを叶えるための方法として、今回お話した内容が参考となりましたら幸いです。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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