2017年10月2日

愛犬のドッグランデビューの時期は?しつけ、マナーなどトラブルや事故につながる注意点について

昨今のペットブームの波に乗って、ドッグランが続々とオープンしています。

「ドッグランは前から気になっていたけど、うちの子を連れて行っても大丈夫だろうか」と、なかなか踏み出せない飼い主も多いのではないでしょうか。

安心して楽しくドッグランデビューするためのコツと注意点をご紹介していきますので、デビューでお悩み中の方はご参考ください。

ドッグランってどんなところ?

楽しい上に飼い主にもメリットが多い

併走する4匹のオーストラリアンシェパード 普段リードに繋がれて外をお散歩している犬にとって、ドッグランはリードを外して思いっきり走り回れるとても楽しい場所です。

ストレス解消や運動不足解消にもなるので、活発な犬種を飼われている飼い主にとっても貴重な場所となっているようです。

すべての犬にあてはまるわけではないですが、体力をもてあましている犬をドッグランに連れて行くようになってから無駄吠えが減ったという声も実際にあります。

ストレスの発散と運動による適度な疲れによって、犬も家でゆっくりしたくなるのかもしれません。

ドッグランは犬たちと飼い主の社交の場

ラブラドールレトリーバーと遊ぶ男性 犬は自然界では群れで生活する動物なので、他の犬と交流することは愛犬の社会性を育てるためにも重要です。

様々な犬と楽しそうに遊ぶ愛犬を見る事が出来るので、犬好きの飼い主にお勧めです。

ドッグランは他の犬や飼い主と交流することができる社交の場となっています。

情報収集で愛犬に合ったドッグラン選びを

飼い主にあごをなでられている犬 色々なドッグランがあるので、訪れる前に情報収集することをお勧めします。

ドッグランによっては時間帯によって入る犬の大きさや月齢を限定していたり、会員制をとってマナーが守れる人のみ利用できる施設などもあります。

愛犬とご自身の目的に合ったドッグランを探すことも大切です。

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ドッグランに行く前に……注意点と基本のマナー


ドッグランに行く前に……注意点と基本のマナー

“社会性を身につけていること”が大前提

ベッドでミックスの子犬と寝ている少年 生後1~4ヶ月の時期は、最も社会性が身につく「社会化期」とされています。

この時期にお散歩に連れ出したり、いろんな人に会わせたり、抱っこして外からドッグランを見せてあげたり、犬として最低限のコミュニケーションを取れる社会性を身につけることは重要です。

飼い主としか交流していなかった成犬を突然ドッグランに連れて行くと、パニックになる可能性があります。

ドッグランに慣れている犬であっても、関わった犬との相性や状況によってはトラブルを起こしてしまうこともあります。

周りとの交流が少なかった犬にとっては、非常に緊張する場になるので、そういった愛犬を連れていく場合は十分に注意しましょう。

パピーパーティで準備するのもオススメ

ラブラドールレトリーバーの子犬たち 大きさや月齢も様々な犬がいるドッグランでデビューするのに不安がある場合は、地域で行なっているパピーパーティに参加してみるのもお勧めです。

子犬が生まれてしばらくは他の犬と知り合う機会も少ないため、同じ月齢の子犬たちで集まるパピーパーティで他の犬との交流デビューをするのは良い試みだと言えます。

パーティーによっては「ワクチン接種が終わってから」等の条件が決められているので、事前に確認してパーティーデビューのタイミングを計画しておきましょう。

基本のしつけをマスターする

飼い主にしつけを受けている子犬 ドッグランデビューをするには、最低でも「おいで」「来い」と呼べばすぐに飼い主の元へ来る基本のしつけはマスターしておく必要があります。

このしつけができていないと、ドッグランからいつまでも帰れなくなる事や、他の犬とトラブルが起きそうな事態を対応する事が難しくなります。

予防摂取・ノミダニ予防を万全に

予防接種をうけるゴールデンレトリーバー 愛犬自身を守るワクチンはもちろん、狂犬病の予防接種などは万全にしておきましょう。

どんな飼い主や犬がいるか分からないのがドッグランの魅力であり、不安点でもあります。

同様に、ノミ・ダニの予防も愛犬を守るために必ず行うようにしましょう。

生理前後1ヶ月は入場を控える

首に赤いリボンをまいたチワワの子犬 愛犬が女の子の場合は、生理の前後1ヶ月はドッグランの入場は避けましょう。

気を付けなければいけないのは、出血が止まってもヒート(発情)が終わった訳ではありません。

出血が止まってから数週間は最も妊娠しやすい時期で、オスを興奮させるフェロモンを出している状態です。

発情期に他の犬と交流させることはトラブルの元になりかねないので、愛犬を守るためにもヒートが終わって余裕を持ってからドッグランに行くようにしましょう。

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ドッグランで気をつけるコト



ドッグランで気をつけるコト

まずはドッグランの周りをぐるっと一周

リードをつけて歩いているラブラドールレトリーバー ドッグランに到着したら、まずはリードをつけたまま周りを一周してみましょう。

犬がいっぱいいる状況に慣れさせることができますし、飼い主も「今日はどんな犬がドッグランにいるのか」「飼い主の目が届いているか」「激しく遊んでいる犬がいないか」を観察することができます。

入場は入口付近が空いているときに

門の隙間から顔を出しているビーグル 入り口付近は「新しいヤツが来たぞ!」とはしゃぐ好奇心旺盛な犬たちの溜まり場になっていることがあります。

他の犬の脱走などを避け、愛犬が過剰な洗礼を受けないためにも、入り口付近が空いている時にさっと入るようにしましょう。

まずはリードをつけて入場する

リードをつけて歩いているマルチーズ 最初はリードをつけて一緒に入ります。愛犬が怯えていないかを観察してあげましょう。

いつもの散歩と同じようにアイコンタクトをしながら一緒に歩き、落ち着いてお座りができたらリード外します。

一旦おすわりをさせることで犬の興奮を抑えることができます。

定期的に愛犬を呼び戻す

飼い主の男性になでられるゴールデンレトリーバー いよいよリードを外して愛犬が走り回り始めたら、定期的に名前を呼んで犬を呼び戻すようにしましょう。

呼び戻した時に、おやつなど好きなものを少しあげて、また自由にします。

これを繰り返すことによって「呼ばれて戻るといいことがある」「呼ばれてもまた遊びに行ける」ということを学習させる事で、ドッグランの中でも飼い主が愛犬をコントロールしやすくなります。

他の犬と交流する際は飼い主さんへ声かけを

愛犬が他の犬と遊び始めたら、その犬の飼い主に声をかけるといいでしょう。

遊び相手の飼い主さんにも注意して見てもらえるようになるので、万が一、喧嘩などの危険な行為が始まりそうな時に一緒に止めに入ることができます。

また、他の飼い主と交流することで、他の犬の情報を得ることもできます。

「あの犬は男の子に噛みつきやすい犬」とか、「興奮すると止めるのが難しい犬」など、他の犬の情報を知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

それぞれの飼い主にとって“安全で可愛い犬”ではありますが、あくまで犬も動物であることを忘れないようにしましょう。

排泄物の処理

禁止マークの隣で座っているシェパード ドッグランの中では排泄しないのがルールですが、万が一排泄してしまった場合は、すぐに拾ったり、水で流して消臭スプレーで匂いを消すようにしましょう。

たくさんの人と犬が利用する場所なので、排泄物のケアは速やか、かつ徹底的に行うことが重要です。

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ドッグランで遊んだ後はしっかりケアを!


ドッグランで遊んだ後はしっかりケアを!

ドッグランは汚れるものです

泥だらけになっているゴールデンレトリーバー ドッグランは、いろんな犬が走り回って、転がって、甘噛みしてじゃれ合う場所です。

想像以上に汚れることを覚悟しなければいけません。

砂や草はもちろん、犬の唾液などで汚れてしまう事があります。

ドッグランを出た後は濡れタオルで拭いて応急処置をしましょう。

帰宅したらシャンプーをしてあげたり、丁寧にブラッシングをして汚れを落とすようにしましょう。

怪我していないかも要チェック

飼い主の膝の上で頭をなでられているチワワ 犬同士で遊び回るので、人間の子どもが公園に行く時のように軽い怪我がつきものです。

遊んでいる間に目を離さないのは基本ですが、気付かない間に怪我をしていないかを確認しましょう。

もし傷があれば洗って消毒するなどの手当てをしてあげましょう。

気になる場合は、悩む前に動物病院に連れて行くことをお勧めします。

まとめ

一緒に遊んでいるさまざまな犬種の犬たち ドッグランは愛犬にとっても飼い主にとっても楽しい場所です。

きちんとデビューさせることができれば、愛犬が喜ぶお出かけスポットとして、これから長く一緒に楽しむことができるでしょう。

リードを外して自由に遊べる場所だからこそ、飼い主一人一人が責任を持って、基本的なマナーを守ることが大切です。

愛犬を守るためにも、また他の犬や飼い主を傷つけたり、迷惑をかけないように、準備とケアは念入りに行いましょう。

ドッグランを一緒に楽しむことが出来るようになれば、愛犬との生活がもっと楽しくなるのでチャレンジしてみてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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