2017年10月24日

【獣医師監修】犬のてんかんは治るの?~症状・原因・対処法~1/5

監修にご協力いただきました!

北里大学獣医学部卒業

2016年 新座えのもと動物病院を設立、院長に就任(現任)

愛犬が倒れて発作を起こしたら、どうしますか?

発作が起きる少し前、または短い発作が終わり、数分後には普段通りの元気があったとしたら、その発作は“てんかん”によるものである可能性があります。

突然の事態が起きても冷静に、かつ適切な対処ができることが理想ですよね。

てんかんとはどんな病気なのか、またそれはどんな前兆があるのか、完治はするのか……。今回は犬のてんかんの症状、原因、対処法などについてお話しします。


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犬のてんかんの症状とは?

てんかん発作は、①前駆症状、②徴候、③発作期、④発作後期に分けられます。発作の前後などに当てはまる症状はないか、こちらで確認してみてください。

①前駆症状(発作が始まる前)

布団にもぐり込みお尻をこちらに向ける犬 前駆症状とは“発作が始まる前”に出る症状です。症状としては、下記のようなものが挙げられます。

・神経質な様子を見せる
・不安そうな様子を見せる(クーンと鼻で鳴いたりする)
・飼い主さんを捜し求める
・突然隠れる
・突然興奮する

すべての症状が当てはまるわけではありません。そばにいる方ならすぐに気付けるような変化が現れる場合もあれば、気付かないくらいの小さな変化しかみられないこともあります。

②徴候(発作の最初の徴候)

舌を出し何かを見つめるヨーキー 徴候は“発作の最初の徴候”のことを指します。具体的に説明すると、「発作が始まる数秒から数分前の行動の変化」です。症状としては、下記のようなものが挙げられます。

・徘徊
・舌なめずり・嚥下(ごっくんと飲み込むしぐさ)
・よだれ
・嘔吐
・排尿
・吠える

犬によって徴候はさまざまですが、これらの症状が徴候だと把握しておけば、心構えや、その後の適切な対応が冷静にできるかもしれません。

③発作期(発作中)

横になるビーグルの子犬 いわゆる“発作”です。症状としては、下記のようなものが挙げられます。

・転倒し意識を失う
・四肢をピーンと伸ばし痙攣発作を起こす(強直性けいれん)
・口から泡を吹く
・失禁をする
・遊泳運動(泳いでいるように手足をバタバタする、間代性けいれんの一つ)

これらの発作の症状は、通常数秒から数分で終わります。

しかし、「てんかん発作重積」といって、短時間にてんかん発作が繰り返し起こり、発作と発作の間に意識が回復しない状態、あるいは 5 ~ 30 分間以上もの間発作が続く状態になることもあります。

このような状態になった場合、脳圧の亢進、脳浮腫の進行、および神経細胞の過度の興奮により脳損傷が急速に進行し、脳にダメージを与えるだけでなく、最終的に亡くなってしまうこともあるので、早急な治療が必要になります。

④発作後期(発作が起こった後)

ウォーターボトルで水を飲むチワワ 発作が起こった後の状態で、数分から数時間持続します。
症状としては、下記のようなものが挙げられます。

・見当識障害(ボーとしたり、ふらついたり、徘徊したりなどの異常な行動)
・異常にお水を飲む
・食欲が過剰になる

発作後期の時間が過ぎると、犬自身はケロッとしていることが多いです。

症状は、決まった症状があるわけではなく、犬それぞれです。

多くの発作は数分でおさまりますが、てんかん発作重積の場合は緊急な処置が必要になるので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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